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REITで配当年金を増やしたいにゃあ、笑い。の掲示板

 さらに各行とも他の銀行にポンドやドルを融通するのに慎重になるため手元の外貨が足りなくなる恐れがある。2008年のリーマン危機時には、銀行間の取引金利が急上昇し、大手銀もドルを調達しづらくなった。
 金融当局は銀行に自助努力で十分な資金を準備するよう促し、それでも足りなければ各国中銀が緊急供給で資金繰りを助ける腹づもりだ。
 当局の要請を踏まえ、メガ銀などは短期的に必要なポンド資金であっても、期間1カ月など長めの調達に切り替えた。
 3メガバンクや地方銀行は一般に外銀からのポンドやドル資金調達を通じて現地企業に融資しており、外貨の資金繰りは死活問題だ。
 有力地銀の千葉銀行はこのほど、日本国債を担保にドルを調達できる仕組みへの参加を米連邦準備理事会(FRB)から認められた。FRBが日本の地銀に日本国債を担保にしたドル緊急供給を認可するのは初めてとみられる。
 同行のドル建ての貸出残高はこの1年間で2割増えている。大量に保有する日本国債を差し入れてドルを調達できる体制を整え、英離脱問題をはじめ、金融市場が不安定な局面に備える。
■中銀、ドル緊急供給
 各国の政府・中央銀行も臨戦態勢で、仮に離脱決定でポンドが急落した場合の連携も視野に入る。主要7カ国(G7)当局者は、「英政府からの要請があれば、ポンドの買い支えを中心とした異例の協調介入の可能性もある」と語る。
 日本政府は離脱決定に伴う円急騰や株安に備え、麻生太郎財務相による緊急声明の公表も検討している。日銀も含めて日米欧の主要中銀は「共同声明」を出す方向だ。
 FRBは市場が動揺した場合、英中銀のイングランド銀行や欧州中央銀行(ECB)と連携し、欧州市場でドル資金の大量供給に乗り出す構えだ。
 FRBは日欧中銀にドル資金を貸し出す「通貨スワップ協定」を締結済み。2008年のリーマン・ショック時は欧州の金融機関のドル不足が深刻になり、民間企業への資金供給も滞って景気を下押しした。主要中銀は潤沢な資金供給で金融不安を未然に防ぎたい考えだ。