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米金融市場にストレス見られず、中国恒大巡る懸念の高まりでも
9/25(土) 1:52配信

中国の不動産開発大手、中国恒大集団のデフォルト懸念の高まりを受け、債務危機が他市場にも波及するとの警戒感が広がる一方、現時点では金融市場や信用市場にストレスがかかっている兆候はほぼ見られていない。

[ニューヨーク 24日 ロイター] - 中国の不動産開発大手、中国恒大集団のデフォルト(債務不履行)懸念の高まりを受け、債務危機が他市場にも波及するとの警戒感が広がる一方、現時点では金融市場や信用市場にストレスがかかっている兆候はほぼ見られず、危機が中国以外に波及する可能性は乏しいとの見方につながっている。

エバーコアISIの債券ストラテジスト、スタン・シプリー氏は「中国恒大の債務はその規模にもかかわらず、他の世界的な金融機関との関連性は低い」と指摘。「そのため、波及リスクは小さい。中国には倒産やリストラの可能性を抑える十分な資金力がある」と述べた。

金融市場の緊張を図る指標の1つとされる米国のオーバーナイト・インデックス・スワップ(OIS)金利とLIBOR(ロンドン銀行間取引金利)のスプレッドは24日時点で3.2ベーシスポイント(bp)と、昨年4月に付けたパンデミック(世界的大流行)下の最高値である135.213bpから大幅に縮小している。

また、株式・債券・通貨のボラティリティーを示す指標も比較的落ち着いた状態が継続。投資家の不安心理を示すシカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティー・インデックス(恐怖指数、VIX)は24日時点で20.38と20年3月の85.47から大幅に低下しているほか、ドイツ銀行のFXボラティリティ指数も23日終盤で6.02と、パンデミック下で付けた14.17を大きく下回っている。債券トレーダーが予想する米国債の変動を示すICE・BofA・MOVE指数は24日時点で56.79。20年3月中旬は163.70だった。