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徒然なる団塊部屋の掲示板

みなさんこんにちは、、

寒さも少し和らいできました。"春遠からず"かもしれませんね。
先の投稿文が削除されたので、再投稿です。

「願わくは花の下にて春死なん そのきさらぎの望月の頃」

平安末期の歌人西行法師は22歳の時に出家し、生涯を旅の中で過ごしたという。74歳で上の句の通りに没したが、70歳頃に伊勢から親戚筋の奥羽藤原氏の平泉まで徒歩で旅行した事が記されている。裕福な家に生まれ結婚して子供もできた頃、22歳で全てを捨てて出家した。その理由は良くわからないが、若き頃に真摯に人生に向き合った結果の行動らしい。

平安から鎌倉へ移るときの源平の争乱期に生きて世の無常を知り、それでもなお仏法の心に近づくため、自然や動植物の摂理に従う生き方を追求した。が後世の一般的評価らしい。自然を愛し動物を愛し人を愛した孤独の歌人であったという。

家族を捨てて出家した数年後に京を訪れた時、弟の家にいる5歳の娘を門外から眺めていたら、彼女が自分を見つめる坊さんを怖がって家の中に入ってしまった。という。孤独を愛した次の句も好きである。「谷の間にひとりぞ松も立てりける われのみ友はなきかと思へば」