温故知新の掲示板

今日の事でございます。お侍様は天界の池の淵を独りでぶらぶら御歩きになっていらっしゃいました。池の中に咲いている花は、みんな玉のようにまっ白で、そのまん中にある金色きんいろの蕊ずいからは、何とも云えない好よい匂においが、絶間たえまなくあたりへ溢あふれて居ります。天界は丁度朝なのでございましょう。

　やがてお侍様はその池のふちに御佇おたたずみになって、水の面おもてを蔽おおっている葉の間から、ふと下の容子ようすを御覧になりました。この天界の池の下は丁度、掲示板の底に当って居りますから、水晶すいしようのような水を透き徹して、浮き輪や五段腹の醜態が、丁度覗のぞき眼鏡めがねを見るように、はっきりと見えるのでございます。✨😄✨