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温故知新
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温故知新の掲示板

命一つとかけがえに
百人千人斬ってやる
日本刀と銃剣の斬れ味知れと
敵陣深く今日もまた行く斬り込み隊

草の葉ずれも忍びつつ
身には爆薬手榴弾
二十重の囲み潜り抜け
敵司令部の真っ只中に
散るを覚悟の殴り込み

しめし合わせた戦友が
戦車を砕く鬨の声
慌てふためく敵の中
弾薬砲座爆破しまわり
縦横無尽に斬りまくる

血潮したたる鉄兜
拭うは風か椰子の葉か
捧げた命ながらえて
見返る空は赤く燃えて
友と微笑む月明かり

九死に一生を得て帰って来れたんだわ。市内は焼け野原だった。