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日日是好日の掲示板

>>3798

3798の続きです。

モルガン・スタンレーは、金融市場において、ドルが首位の座を維持する以下の3つの要因を挙げている。

1. 人民元はドルに挑戦できるほど流動的ではない
「中国政府は人民元を世界の舞台でドルへの挑戦者として位置づけようとしているが、ドルの支配を真に崩壊させるほど、中国人民元は流動性が高くない」とストラテジストたちは指摘する。その理由のひとつは、中国が自国通貨に対して厳しい資本規制を敷いており、国内外への現金の持ち出しが制限されているからだという。

「中国が米ドルに本気で挑戦することはすぐにはなさそうだ。この挑戦をするためには、中国が自国通貨の管理を緩和して資本勘定を開放する必要がある。中国政府がこれをすぐにやるとは思えない」とロードは言う。

消費需要の低迷や不動産危機が続いている中国経済にも疑問が残る。

「中国は、二国間貿易の米ドル建てを増やすことでいくらか前進するかもしれないが、それが世界的な通貨支配の指標に与える影響は漸進的なものになるだろう」とロードは付け加えた。

  • >>3799

    3799の続きです。

    2. 米国債に対する懸念はドルに影響しない。
    アメリカの債務残高の増加に対する懸念が高まる中、ドル危機論者は、ドルへの信頼が低下していると述べている。2024年の時点で、政府は34兆ドル(約5270兆円)以上の負債を抱えており、これは記録的な額となっている。

    だが、米ドルが流動性の高い安全資産として長年評価されてきたことを考えると、米ドルの信頼に影響を与えることはほとんどない。

    「その懸念は理解できるが、当面はあまり大きな問題ではない」とゼザスは言う。
    「アメリカの大統領選挙の結果次第では財政拡大が検討されるかもしれないが、我々の見解ではそれはひどいものではなく、連邦準備制度理事会(FRB)がインフレと戦うことができないと考えない限り(そしてエコノミストたちは間違いなくできると考えているのだが)、ドルが不安定な通貨になる道筋をたどるのは難しいだろう」

    新型コロナウイルスのパンデミックの時に支出が拡大し、債務水準が上昇しているにもかかわらずインフレ率は2022年以降の高水準から劇的に低下している。最新のインフレ報告書によると、2024年3月の消費者物価の前年と比べた上昇率はわずか3.5%にとどまり、数年前のピークである9.1%から低下している。

  • >>3799

    3799の続きです。

    3. 暗号資産は有力な代替手段ではない
    「ビットコインのような暗号資産(仮想通貨)は流動性が高いものの、ドルの真の代替通貨と考えるには不安定すぎる」とストラテジストらは述べている。

    モルガン・スタンレーのG10 FX戦略責任者であるデビッド・アダムス(David Adams)は、「例えば、月に10%上昇する暗号資産を保有している場合、そのコインを取引に使用する可能性は低くなり、その代わりに、価格上昇の恩恵を受けるために財布に貯めておくだけになるだろう」と述べている。

    「暗号資産が高くなるのか安くなるのかについては、人々の意見が分かれるところだが、支配的な通貨にとって最良の結果はそのどちらでもない、というのが私の意見だ」

    他の経済の専門家たちも、ドルが近いうちに支配的地位から転落する可能性を否定している。ある主要通貨が「安全」であると認識されてから、人々が他の通貨に移行するには時間がかかるため、主要通貨の置き換えには何十年もかかると以前エコノミストたちはBusiness Insiderに語っている。