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米ドルは基軸通貨の地位を失わない…脱ドル化が起こらない3つの理由
Jennifer Sor によるストーリー • 3 時間 •


モルガン・スタンレーによると、脱ドル化の取り組みは、実際にドルを追い落とすほどのものではないという。
同行のストラテジストらは、現時点では米ドルを保有することに代わる真の選択肢はないと述べた。
モルガン・スタンレーは、脱ドル化の懸念が誇張され過ぎだとする3つの理由を挙げた。

モルガン・スタンレー(Morgan Stanley)によると、世界各国の中央銀行や国際貿易の主要通貨としてのドルの地位は、おそらくすぐに衰えることはないという。

同行は、米ドルが最終的に世界で最も保有されて最も広く使用される通貨の座を奪われる可能性があるという懸念について指摘した。中国人民元や日本円、さらにはBRICS共通通貨のようなライバル通貨がドルの地位を混乱させる可能性があると警告する評論家もいるが、モルガン・スタンレーのストラテジストらは、ドルの優位性がすぐには消えない重要な理由があると話している。
「世界の株式市場が下落し始め、世界経済が景気後退に向かう傾向にある時、あなたはどの通貨を保有したいと思うだろうか。 あなたが米ドルを保有したいのは、こうした出来事に対して、為替相場の反応が歴史的に同じだったからだろう」とモルガン・スタンレーの新興諸国のFX戦略責任者であるジェームス・ロード(James Lord)は、2024年5月8日のポッドキャストで語っている。

「要するに、王者であるドルに対する挑戦者がいないということだ」と、モルガン・スタンレーの米公共政策調査責任者、マイケル・ゼザス(Michael Zezas)は付け加えた。

長文記事につき次投稿をご覧下さい。

  • >>3798

    3798の続きです。

    モルガン・スタンレーは、金融市場において、ドルが首位の座を維持する以下の3つの要因を挙げている。

    1. 人民元はドルに挑戦できるほど流動的ではない
    「中国政府は人民元を世界の舞台でドルへの挑戦者として位置づけようとしているが、ドルの支配を真に崩壊させるほど、中国人民元は流動性が高くない」とストラテジストたちは指摘する。その理由のひとつは、中国が自国通貨に対して厳しい資本規制を敷いており、国内外への現金の持ち出しが制限されているからだという。

    「中国が米ドルに本気で挑戦することはすぐにはなさそうだ。この挑戦をするためには、中国が自国通貨の管理を緩和して資本勘定を開放する必要がある。中国政府がこれをすぐにやるとは思えない」とロードは言う。

    消費需要の低迷や不動産危機が続いている中国経済にも疑問が残る。

    「中国は、二国間貿易の米ドル建てを増やすことでいくらか前進するかもしれないが、それが世界的な通貨支配の指標に与える影響は漸進的なものになるだろう」とロードは付け加えた。