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ユロ板討論会の掲示板

本日のロンドン為替市場でポンドは、月末に絡んだフローに注意し、英・欧州連合(EU)交渉において何度目かの「非常に重要な週」を迎えて関連報道に警戒しながら、神経質な値動きとなりそうだ。
 月末フローに関しては市場の値動きで推測するしかないが、昨年11月末を振り返るとロンドンフィキシングにかけてポンド買い・ドル売りが持ち込まれていた。
 週明けのポンドドルは底堅くスタート。英国とEUの将来関係を巡る協議について、ラーブ英外相の発言「週内に合意する可能性」を受けた値動き。論争の的の1つ「漁業権」の問題で、溝が埋まりつつあることが示唆されている。ただ一方、英インディペンデンス紙は英政府関係者の話として「EUが示した英水域での漁業権の譲歩は、承服できるような提案ではない」とも報じている。
 英・EU側とも交渉決裂は互いの経済にダメージを与えることは理解しているもよう。英タイムズ紙が伝えた「フォンデアライエン欧州委員長がバルニエ英EU離脱・欧州委員会首席交渉官に対し、合意に向けて圧力をかけている」の真意や、48時間以内に開催されるとされた英仏首脳会談などが注目される。

 ユーロも対ドルやポンドにおける月末フローを気にしながらの取引か。リスクオン地合いの強まりと共に先週は下値の堅さを確認。週明けも買いが先行しており、プライスアクションを見る限りでは上値を試したがってはいるようだ。
 本日注目したいのが、構成内容でユーロの割り合いが多い「ドルインデックス」が約2年7カ月ぶりのドル安値を更新していること。トレンドフォローの投機筋からドル売りが出やすいと予想され、ユーロドルは9月1日に記録した年初来高値を更新するようであれば、上昇に弾みがつくかもしれない。

想定レンジ上限
・ポンドドルは26日高値1.3398ドルから節目1.34ドル、ユーロドルは9月1日高値1.2011ドルが上値の重要水準。
想定レンジ下限
・ポンドドルは27日安値1.3289ドルを割り込むようであれば、19日安値1.3196ドルを目指す展開か。ユーロドルは25日安値であり日足一目均衡表・転換線でもある1.1882ドルが支持水準。