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アライドテレシスホールディングス(株)【6835】の掲示板 2018/02/27〜2018/02/28

次世代の高速携帯通信規格「5G」の2019年の商用化に向けて、世界の通信事業者や機器メーカーが一斉に動き出した。スマートフォン(スマホ)向け高速通信のほか、あらゆるモノがネットにつながる「IoT」の進化やつながるクルマ「コネクテッドカー」の開発など、世界的な投資やサービスの高度化に弾みがつきそうだ。
 スペイン・バルセロナで26日に開幕した世界最大のモバイル機器見本市「モバイル・ワールド・コングレス(MWC)」での記者会見などで、各国の通信機器メーカーや通信事業者が相次いで5Gの商用化計画の20年からの1年前倒しを明らかにした。
 米携帯通信最大手ベライゾン・ワイヤレスのローナン・ダン上級副社長は26日、日本経済新聞の取材に対し、5Gのモバイル端末での商用展開について「早ければ2019年前半には開始できる」と語った。
 フィンランドの通信機器大手ノキアや韓国通信大手のKTも19年中の5G商用化を見込んでいるという。
 日本では20年開催予定の東京五輪に合わせ、NTTドコモが「19年に本格的に投資を開始する」(吉沢和弘社長)ほか、KDDIやソフトバンクも投資を加速する。国内では20年までに投資額が10兆円に及ぶ見通しだが、4Gの設備を転用できる部分も多いため、投資総額は4Gの時より少なくなる見通しという。
 総務省では18年年度末までに5G向けの電波の割り当てを決める計画。20年の実用化に向け国際標準の策定などの準備を急いでおり、19年にサービスを始めるとした各社の方針を支持する立場だ。
 高速・大容量の通信を実現する5Gはこれまでの規格「4G」と異なり、通信の遅れがほとんど発生せず遠隔地でも時間差なく通信できる。1平方キロメートルの敷地内にある100万台までの機器との接続が可能。仮想現実(VR)のような大容量のコンテンツの送受信に加え、ロボットを時間差なく遠隔地から制御したり、自動運転へ応用したりできるようになる。
 スウェーデンの通信機器大手エリクソンの推計によると、2023年末までに10億件の5G利用が進む見通しという。
 各社は5G関連事業を新たな成長エンジンと位置づけている。5G投資を加速し、商用化の時期を前倒しにすることで他社に先駆けて業界標準的なサービスを生み出そうと先陣争いをしている。
 MWCでも高速に大容量の情報を遅延なく送れる5Gの特性を生かした展示が多く見られる。ノキアは遠く離れた人のはめたグローブの触感を伝える技術を展示した。工場などでの応用を見込んでいる。
 中国の通信機器大手華為技術(ファーウェイ)はコネクテッドカー(つながる車)やドローン(小型無人機)に5Gを使い、物流の分野などでの利用を狙っている。今後、遠隔医療など様々な産業への広がりが期待されている。

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