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(株)アスカネット【2438】の掲示板 2022/03/09

この物語はフィクションです。実在の人物とは関係ありません。

~ 気長な投資家と短気な投資家 ~

あるところにアスカ村という不思議な村がありました。

その村には小さな畑があるのですが、収穫量の割には利益は少なく、利益が少ない割には村の権利書は異常な高値で取引されていたのです。

ある日のこと、気長な投資家と短気な投資家がアスカ村にやってきました。

気長な投資家は、小さな畑の奥に開拓中の畑が広がっているのを見つけ、こう言いました。

「なんて広大な畑だろう。収穫はまだ先だが、収穫が始まったら今の十倍、いや百倍の収穫も期待できそうだ。」
「それまでは小さな畑が稼いだお金で開拓していかなくちゃいけない。だから残った利益が少なかったのか。」
「おや? 大きな畑の一部はもうすぐ収穫が始まりそうだぞ。」
「村の権利書が急騰した理由はこれか!」

短気な投資家も大きな畑を見つけたのですが、まだ開拓中で収穫がないことを知り、こう言いました。

「おおあかじ」
「けんりしょ たんきでばいぞう」
「むらのりえき80ねんぶんのひょうか せいとうかされんなー」
「わりだかっすねー」

短気な投資家は権利書が暴落すると考え、借りてきた権利書を気長な投資家に買うように持ちかけます。

気長な投資家はホクホク顔でサインして村の共同オーナーに名を連ねると、将来の収穫を楽しみに村で暮らすようになりました。

短気な投資家は、権利書が暴落したら買い叩いて返したらいくら儲かると、ニヤニヤ顔で上がり続ける権利書の値段を眺めています。

そう、今だけ、今だけ、すぐに暴落するに決まってるさ...

しかし、権利書の値段はその後も上がり続け、短気な投資家は散々な目に遭いながら村から逃げ出し、その姿を見ることは二度とありませんでした。

そして月日は流れ...

大きな畑はますます広がり、見渡す限り作物が実っています。

莫大な収穫で豊かになったアスカ村は成長を続け、今ではアスカ国と呼ばれています。

ずっと権利書を持ち続けた気長な投資家は領主となり、末永く幸せに暮らしましたとさ。

~ おしまい ~