大手消費者金融として有名なアコムとプロミス。お金を借りるならどっちがおすすめなのか、審査が甘いのはどちらなのかなど、両者の違いを知りたい人は多いでしょう。
そこで今回は、アコムとプロミスの特徴を徹底比較します。金利や借り方、無利息期間などの違いを解説するので、記事を読んでどちらが自分に合っているかを考えてみてください。
元銀行員/mybest 金融サービス情報コンテンツ担当
大島凱斗
元銀行員として、法人顧客の経営支援・融資商品の提案、個人顧客の資産運用相談業務を担当。現在は日本最大級の商品比較サービスmybestにて金融・サービス商材の情報提供コンテンツを統括している。
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目次
アコムとプロミスの違いについて項目別に解説します。金利や融資上限額、無利息期間などについて紹介するので、特徴を比較しながら自分に合うほうを選んでみてください。
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アコムとプロミスの金利を比較すると、プロミスの最高金利のほうが0.2%低く設定されています。実質年率はアコムが3.0〜18.0%、プロミスが4.5〜17.8%。カードローンでは、初回利用時や少額の借入れの場合、基本的に最高金利が適用されます。
そのため、それぞれ最高金利で10万円を30日間借りた場合、利息はアコムで1,479円、プロミスで1,463円となります。差額はわずか16円なので、少額・短期間であればそこまで大きくありません。
ただし、少額でも利用期間が長くなると差額分が積み上がっていくため、アコムより金利が低いプロミスのほうが返済負担は軽くなるでしょう。
※計算式:借入残高×借入利率÷365日×利用日数
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融資上限額を比較すると、アコムのほうが良い条件といえます。アコムが800万円まで、プロミスが500万円までです。
しかし、アコムとプロミスは貸金業者に該当するため、貸付金額は年収の1/3以下までに制限されます。たとえば、アコムの融資上限額800万円まで借入れるには、年収が2,400万円以上は必要です。日本の平均年収を考えると、上限いっぱいまで借りられる人は少ないでしょう。
誰でも融資上限額いっぱいまで借りられるわけではなく、個々人の利用限度額は審査によって決定します。そのため、アコムとプロミスの融資上限額の差を気にしすぎる必要はありません。
参考:日本貸金業協会「お借入れは年収の3分の1までです」(外部サイト)
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アコムとプロミスの審査通過率には、それほど大きな差はありません。以下のデータは、両社の月次レポートに記載されている、2024年8月の新規貸付・成約率の割合です。
<アコム>
<プロミス>
差はわずか2.1%となっており、審査状況は一人ひとり異なるため、どちらかが通過しやすいとは一概にいえません。
※参照:SMBCコンシューマーファイナンス「月次データ 2025年3月期8月」(外部サイト)/アコム「マンスリーレポート 2025年3月期 上期」(外部サイト)
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無利息期間は、アコムが契約日の翌日から30日間、プロミスが初回借入日の翌日から30日です。契約してもすぐに借入れしない場合は、プロミスのほうが実質的に無利息期間が長く適用されます。
急ぎの融資を希望していて、契約後すぐに借りるのであれば、どちらのカードローンでも大きな差はありません。
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審査状況にもよりますが、アコムもプロミスも即日融資が可能です。申込みから融資まで最短でプロミスは3分、アコムは20分で完了します。どちらも24時間365日申込みできるため、急ぎでお金を借りたいときでも便利です。
借入診断を利用すれば、かんたんな質問に答えるだけで借入可能かすぐにわかります。仮審査はアコムなら3秒、プロミスは1秒で結果がわかる便利なサービスです。いずれも簡易的な診断なので実際の審査結果は異なる可能性がありますが、試しに利用してみるとよいでしょう。
最短で融資を受けたいなら、審査通過後に銀行振込みで借入れることをおすすめします。アコムもプロミスも、審査後に融資を受けるまでの時間は最短10秒です。ただし、銀行振込みでの融資は、入金先の金融機関の営業時間の影響を受けることを覚えておきましょう。
CFP認定者・1級FP技能士/Paradise Wave代表
飯田道子
審査のスピードは申込み状況によって変わります。どちらのほうが早いのか一概にいうことは難しいのですが、コールセンターで混み具合などを確認し、平日の昼間など空いている時間帯に申込めば、謳っている最短時間で借入れできる可能性が高くなります。
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申込み方法と借入方法、返済方法はアコムもプロミスもほぼ同じです。
申込み方法は、どちらもWeb、店舗、電話から選べます。アコム・プロミスどちらも、無人で申込みができる自動契約機が全国に1,000カ所ほど設置されているので、公式サイトで設置場所を確認してみましょう。また、どちらも公式アプリからの新規申込みが可能です。
借入れに関しては、アコムもプロミスも振込み・ATMでの手続きに対応しています。返済はどちらも、インターネットとATM、振込み、口座振替が可能です。プロミスはアプリでためたVポイントを返済に充てることもできるので、より利便性が高いといえるでしょう。
ATMの台数は、2024年6月時点でアコムが自社ATM656台・提携ATM49,254台に対し、プロミスは自社ATM388台・出金可能な提携ATMが106,541台(入金対応ATMは104,587台)です。外出中にコンビニなどですぐに借入れ・返済したい人は、ATM台数が多いプロミスから検討するとよいでしょう。
※参考:アコム「データブック 2025年3月期 第2四半期」(外部サイト)/SMBCコンシューマーファイナンス株式会社「決算資料 2025年3月期 第1四半期」(外部サイト)
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アコム・プロミスともに、Webやアプリでの審査申込みは24時間いつでも可能です。土日や祝日も申込めるので、平日に手続きする時間がとりにくい人にもおすすめのカードローンだといえます。
電話・自動契約機からも申込めますが、それぞれ受付時間が異なるので注意しましょう。アコムでは電話申込みを24時間受け付けているのに対し、プロミスは土日祝日を含む9:00~21:00です。また、自動契約機の受付時間は両者とも9:00~21:00ですが、一部店舗では営業時間が異なるため、事前に最寄りの店舗の営業時間を確認しておきましょう。
審査対応時間はどちらも変わらず、アコム・プロミスも9:00~21:00です。ただし、夕方以降や土日祝日など混雑しやすいタイミングに申込むと、受付が翌日以降になる可能性があります。即日融資を希望する場合は、なるべく平日の早い時間帯に申込みましょう。
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月々の最低返済額は、アコムとプロミスで計算方法が異なります。アコムは利用限度額と借入残高をもとに計算する仕組み、プロミスは最終の借入後残高をベースとして算出する仕組みです。
アコムの最低返済額は、借入残高×一定の割合で算出できます。一定の割合は利用限度額によって異なり、それぞれの割合は以下のとおりです。
利用限度額は利用者によって変わるため、借入残高が同じでも最低返済額は異なる可能性があります。たとえば借入残高が5万円の場合、利用限度額が30万円なら毎月3,000円(=5万円×4.2%)の支払いが必要ですが、利用限度額が50万円なら最低返済額は2,000円(=5万円×3.0%)です。
一方のプロミスでは、借入後残高によって最低返済額が変動する残高スライド元利定額返済方式を採用しています。これは、最後に借入れをしたあとの借入残高によって最低返済額が変動する仕組みです。プロミスの最低返済額の計算方法を確認してみましょう。
アコムでは借入残高に加えて利用限度額でも最低返済額が変わるため、プロミスと比べてやや把握が難しいといえます。アコムの公式サイト(外部サイト)・プロミスの公式サイト(外部サイト)では毎月の返済額を一覧でチェックできるので、滞りなく返済を進めるためにも事前に確認しておきましょう。
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返済期日に関しては、アコムのほうが柔軟に対応できます。アコムの返済期日は35日ごとか毎月指定日から選べるため、給料日の翌日などを返済日に指定することも可能です。ただし、口座振替の場合は6日と決められている点には注意してください。
一方、プロミスの返済期日は、5日、15日、25日、末日のいずれかのみです。また、プロミスでは返済期間が最長6年9カ月、返済回数は80回までと決まっていますが、アコムは最長9年7カ月で100回までなので、この点もアコムのほうが自由度が高いといえるでしょう。
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アコムもプロミスも、原則として勤務先への在籍確認の電話は行っていません。(※原則、電話での確認はせずに書面やご申告内容での確認が実施されます)
ただし、審査状況によっては電話で在籍確認を行う場合があります。たとえば、新しい職場で働き始めたばかりだと、勤続年数の短さから電話による在籍確認が行われるかもしれません。また、職場をいくつか転々としている場合なども、勤務先に連絡がくる可能性が高くなります。
とはいえ、本人の同意なしに電話がくることはないので安心してください。勤務先に電話をかける際も、アコムやプロミスを名乗らず個人名でかけてくれます。それでも在籍確認について不安がある場合は、コールセンターへ個別相談の連絡をしてみましょう。書類での在籍確認にしてもらえる可能性があります。
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アコムとプロミスは、どちらも申込みから返済までWeb完結で手続きできます。本人確認書類の提出などもネット上で完了するため、原則として自宅や勤務先に郵送物が届くことはありません。利用明細などをWeb上で受取れるサービスに登録しておけば、自宅へ明細書が届くことも避けられます。
ただし、毎月の返済が滞るとアコムやプロミスから電話がかかってきたり、郵送物が届いたりする可能性があるので、滞納しそうになったときは早めに相談しましょう。
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アプリの基本的な機能はどちらも同じですが、毎月の返済やログインでVポイントがたまるプロミスのほうが、より利便性が高いといえます。たまったVポイントは、最大1ポイント=1円分で月々の返済やショッピングに利用可能です。
アコムの公式スマホアプリ「myac」では、プロミスと同様に必要書類の提出や借入れ・返済などができるものの、ポイントサービスは行っていません。Vポイントを効率よくためたいなら、プロミスを選択肢に入れてみてください。
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プロミスでは、女性専用の電話問い合わせ窓口や女性向けローンを提供しています。アコムには同様のサービスがないため、カードローンの申込みに不安がある女性はプロミスから検討するとよいでしょう。
プロミスのレディースコールでは、カードローンの申込みや借入れなどに関する相談・質問に女性オペレーターが対応してくれます。電話番号は0120-86-2634、受付時間は平日9:00~18:00です。
女性専用カードローンのレディースキャッシングは、アルバイトなどで安定した収入があれば主婦や学生でも申込みができます。Webだけでなく、レディースコールから申込みや借入れの依頼もできるため、疑問点を相談しながら手続きを進めたい人はぜひ活用してみてください。
アコムとプロミスのどちらを利用するか迷った際は、それぞれのメリット・デメリットを比較してみましょう。以下では、比較してわかった両者の特徴をまとめて紹介します。
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アコムの大きなメリットは、返済日の自由度が高く、目的や給料日などに合わせて柔軟に利用できる点です。最短20分の即日融資にも対応していて融資スピードが速いため、急な出費が発生した場合にも役立つでしょう。
一方で、最高金利は18.0%とやや高めに設定されています。プロミスを含むほかの消費者金融カードローンと比べて大差はありませんが、返済期間が長くなるほど利息負担も大きくなるでしょう。
また、アコムでは無利息期間が契約日の翌日から始まります。契約後すぐに借入れをしない場合は、無利息期間の恩恵を受けにくいので注意してください。
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プロミスのメリットは、最高金利が他社の消費者金融よりもやや低めの年17.8%に設定されている点です。申込みのタイミングや審査状況にもよりますが、融資までの時間は最短3分とスピーディ。加えて、無利息期間が初回借入日の翌日からスタートするので、すぐにお金を借りる予定がない人も有効活用できるでしょう。
アプリでのポイントサービスや、女性専用ダイヤル・ローン商品を提供しているのも特徴です。アプリでの返済・ログインでたまるVポイントは、さまざまなお店での買い物に使えるほか、毎月の返済にも充当できます。
一方で、プロミスでは返済日を毎月5日、15日、25日、末日のいずれかしか選べません。給料日などに合わせて返済日を指定したい人にとっては、注意すべきポイントといえます。
アコムとプロミスのどちらがおすすめかは、個々の重視するポイントによって異なります。ここではアコムとプロミスそれぞれの特徴をまとめて紹介するので、比較検討してみてください。
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返済日を自分の都合に合う日に設定したい人にはアコムがおすすめです。口座振替の場合は6日と決められていますが、それ以外の返済方法なら返済日を自由に決められるため、はじめての人でも無理なく返済しやすいカードローンです。
また、アコムでは電話申込みに24時間対応しているため、日中に時間をとりにくい人や、夜間にオペレーターと相談しながら申込みたい人にも向いています。ただし、18時以降に電話をした場合は、受付が翌日以降となる点に注意しましょう。
ちなみに、アコムは利用者数の多さも特徴です。プロミスが約166万人(※2024年8月時点)であるのに対し、アコムの利用者数は約185万人(※2024年9月時点)。利用者数が多いということは、アコムを継続利用したいと考える人の割合が多いともいえます。人気の高さも重視して消費者金融を選びたいなら、アコムから検討してみるとよいでしょう。
※どちらも無担保ローンの利用者数
アコムの評判が気になる人は、以下のページを参考にしてください。実際にアコムを利用したユーザーのクチコミを確認できます。
参考:アコム「カードローン会員は何万人いるのか教えてください。」(外部サイト)/SMBCコンシューマーファイナンス「月次データ 2025年3月期8月」(外部サイト)
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利息をできる限り抑えて借入れしたい場合は、プロミスがおすすめです。低金利とはいえないものの、プロミスの最高金利はアコムよりもわずかに低く設定されています。また、プロミスの無利息期間は実質アコムより長く、初回借入日の翌日から30日です。
スマホアプリの利便性を重視したい人も、プロミスの利用を検討してみましょう。プロミスのアプリでは、普段の買い物や返済などに使えるVポイントをためられます。
プロミスの評判が気になる人は、以下のページを参考にしてください。実際にプロミスを利用したユーザーのクチコミを確認できます。
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アコムとプロミスの両方に申込むことは可能ですが、多重申込みを疑われる可能性があるため注意してください。多重申込みの状態は申込みブラックと呼ばれ、返済能力がないとみなされて審査に落ちるケースがあります。
基本的には自分に合うほうを比較検討し、どちらか1社に絞って申込みましょう。どうしても決めきれない場合でも、期間を空けて1社ずつ申込むことが大切です。カードローンの申込み履歴は半年程度登録されるため、少なくとも6カ月は空けるのが無難といえます。
アコムとプロミス以外のカードローンも幅広く検討したい人は、以下のページをチェックしましょう。各金融機関のカードローンをランキング形式で紹介しています。
金利が安い消費者金融・銀行系カードローンはどれかなど、特徴ごとに絞り込むことも可能です。借入先を比較検討する際はぜひ参考にしてください。
提供元: mybest
公開日:2022年12月20日
更新日:2024年12月09日
※本記事に掲載されている情報は2022年12月20日時点のものです。お申込みの際は各社公式サイトに記載の最新の情報を必ずご確認ください。
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CFP認定者・1級FP技能士/Paradise Wave代表
飯田道子
大手消費者金融で無利息期間を設けている会社は数社ありますが、一般的に無利息期間の起算日は契約日の翌日からです。 ただし、プロミスは初回借入れ日の翌日から無利息期間がスタートします。すぐに借りる必要がない人があらかじめローンカードを作っておいたとしても、無利息期間を無駄なく使える点はメリットです。