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トルコ リラ / 日本 円【tryjpy】の掲示板 2019/02/21〜2019/03/07

キャズムだよ、キャズム
覚えてるかな?
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アジア市場に資金回帰 中国株買い1兆6千億円
2019/02/21 17:03 日経速報ニュース

 【香港】アジアを中心とする新興国に投資資金が戻り始めた。外国人投資家の中国株買いは年初から990億元(約1兆6千億円)に達し、2018年を大幅に上回るペース。米連邦準備理事会(FRB)の利上げ停止に加え、米中の貿易協議が合意に向かうとの期待感が背景にある。ただ、世界経済は減速する見通しで、先行きには不透明感が漂う。
 外国人投資家は香港を通じて上海や深圳の上場株式に投資できる。1月の買越額は607億元と単月で過去最大を記録した。2月に入ってもハイペースの買い越しが続いており、すでに18年の月平均245億元を上回った。
 投資マネーは新興国全体に向かっている。QUICKファクトセットによると、米国の新興国向け上場投資信託(ETF)は1~2月に160億ドル(約1兆8千億円)の資金流入となった。
 18年は米国の利上げに加え、アルゼンチンやトルコが通貨危機に陥り、5~7月の3カ月で114億ドルの資金が流出した。ところが、年明けにFRBのパウエル議長が利上げを一時停止する考えを示唆して市場の空気が一変。1月は1年ぶりの高水準となる101億ドルの資金流入を記録した。
 資金流入を受けて新興国やアジアの株価指数がそろって上昇している。アジア全体の動きを映す日経アジア300指数は18年に15%下落したものの、年明けから8%上昇。18年に25%下げた上海総合指数は11%上がった。ベトナムやインドネシア、中国経済の影響を受けやすい香港や台湾の株価指数も5~10%上昇した。
 みずほ銀行の堀内隆文マーケット・エコノミストは「株式市場だけでなく債券市場にも資金が戻っており、新興国への回帰が鮮明だ」と話す。18年に10年ぶりの安値まで下落した中国の人民元など新興国通貨も堅調だ。
 18年は投資資金が米国に向かい、新興国は通貨防衛の利上げを迫られた。米国の利上げ停止で、新興国は景気に配慮した金融政策をやりやすくなった。大和キャピタル・マーケッツ香港のポール・キットニー氏は「フィリピンやインドネシアは利上げの必要がなくなった」として、2月に東南アジア諸国連合(ASEAN)株式の推奨組み入れ比率を引き上げた。
 香港の為替ディーラーは「FRBが緩和姿勢を強めるハト化に加え、米中の貿易協議への期待感もある」と話す。トランプ米大統領は3月1日の交渉期限の延長を示唆している。中国の景気は減速しているものの「年後半には経済対策の効果が出てくる」との楽観的な見方が相場を支えている。
 もっとも、中国企業が相次いで業績を下方修正するなど「本来は株価が上がる材料に乏しい中で、期待が先行している」(香港の投資家)面もある。歴史的にみれば金融緩和でだぶついたお金がリスクの高い資産に流れ込み、バブルを引き起こしてきた。米利上げ停止をきっかけにした新興国への追い風には危うい面もある。