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春の独り言
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春の独り言の掲示板

甘口辛口
盛り上がりに欠ける参院選 相撲より長い選挙戦、短く緊張感あるのが理想では
 ■7月8日 きのうは参院選公示後、初の日曜日とあって候補者たちの演説や握手作戦には熱が入ったようだ。とはいえ各ターミナルや繁華街だけで、選挙戦全体が盛り上がっているようには見えない。東京は20人が立候補しているが、ある知人は「ウチの近くはポスター掲示板に貼っているのが6~7人。これじゃ燃えないよ」と苦笑いした。

 都議選や区議選では狭い路地まで宣伝カーで入り込み、顔や名前を売っている。それで結構盛り上がるものだ。参院選でも路地で宣伝カーにパッタリ出くわしたら「よくここまで…」と、政党に関係なく1票入れようか?とも思うが、そんな奇特な候補者はいそうにない。

 選挙前は「老後2000万円」問題で野党に風が吹いたかと思われた。しかし、一人区で共闘体制を整えたものの形だけでテレビ討論では野党同士、政策が違うことの整合性を与党から指摘される場面もあった。ラグビーでいえば、スクラムやモールでしっかりバインドされないと一つの塊として力を発揮できないのと同じだろう。

 6日の一般紙は「与党の改選過半数確実 改憲勢力維持か」という産経はじめ、各紙とも自公で改選議席124の過半数を上回ると予測している。まだ投票先未定の人も多く今後情勢が変わる可能性があるとはいえ、風は吹かず薄気味悪いほどのべたなぎ状態。7日には大相撲名古屋場所が始まったが、選挙戦は4日に始まり千秋楽と投開票は同じ21日だ。

 15日間の相撲でさえ「長すぎる」との声もある。人の関心度では選挙戦もせいぜい10日くらいだろう。短い中でインパクトのある政策や話術で有権者のハートをつかむ緊張感のある選挙戦が理想では、と思うが…。 (今村忠)