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日本郵船(株)【9101】の掲示板 2024/05/09〜2024/05/27

日本海事新聞より

 日本郵船は8日、2023―26年度の4年間を対象とする中期経営計画の投資総額を従来比1000億円増の1兆3000億円に引き上げたことを明らかにした。既に初年度の23年度に6割に相当する約7500億円の投資を決定済み。堅調な業績と営業キャッシュフロー(CF)を追い風に、自己株取得と通常配当を合わせた株主還元額も従来計画比3割増の5700億円に上方修正する。
 「資本効率の向上と持続的な成長投資のバランスをうまく取りながら、株主還元も進めていく」
 曽我貴也社長は8日のオンライン会見で24年度の舵取りをそう説明する。
 日本郵船の23―24年度業績は経常利益ベースで過去3―4番目の高水準と堅調に推移。曽我社長は「(23年度は)中計最終年度に向かって力強くスタートを切れた」と手ごたえを語る。
 業績堅調に伴い23―26年度の営業CF計画を1兆1000億円以上(従来計画は8200億円)に上方修正。原資の拡大に伴い、投資額と株主還元額を引き上げる。
 株主還元のうち自己株取得は23年度に実施した2000億円に続いて、来年4月末までに同1000億円の追加取得を決定。年間配当は今期160円(前期は140円)に増配を予定する。
 この結果、株主還元額は自己株取得3000億円と通常配当額2700億円を合わせた計5700億円(従来計画は4300億円)に大きく引き上がった。
 曽我社長は「われわれにとって中計策定時の1番の眼目がバランスシートの適正化だった。自己資本の調整と資本コスト低減を考える上で、投資だけではなく、株主還元というスタイルも取り、ROE(自己資本利益率)の分母を減らしていこうとしている」と述べる。
 23年度に決定済みの投資額7500億円規模の主な内容は、中核事業=約3900億円(国内外エネルギー大手向け新造
LNG〈液化天然ガス〉船など)▽新技術・サービス=約3200億円(LNG燃料自動車船、物流事業での英・蘭企業買収、英国の自動化倉庫への成長投資など)▽新規事業=約400億円(アンモニア燃料アンモニア輸送船など)▽新規の市場・顧客=約120億円(インドネシアなどの各国完成車ターミナルでの投資など)。