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タカラバイオ(株)【4974】の掲示板 〜2015/04/27



HF10って何?




非常に弱く、人体への影響も少ないヘルペスウイルスです。



HF10は、陰部や口の周りに水泡ができるなど、性感染症のひとつとして知られるヘルペスを起こす単純ヘルペスウイルスの一種です。しかしHF10は毒性が非常に弱く、また人工的な遺伝子組み換えを行っていない自然発生のもので、人体にはほぼ無害だと考えられています。



正常な細胞にはほぼ感染せず、がん細胞だけに感染します。




ヘルペスウイルスはもともと感染力が低く、発症しなくともほとんどの人の身体に潜んでいます。そのためウイルスに対する抗体も、日本の成人の9割以上が体内に持っているとされています。
一方がん細胞は体内に突然現れるので、ヘルペスウイルスへの耐性がありません。ここに注射などでHF10を直接注入すれば、がん細胞だけが感染することになります。



HF10に感染したがん細胞は、自ら死滅していきます。



HF10に限らず、細胞に侵入したウイルスは細胞内で増殖しようとします。自分のコピーを作る材料となるタンパク質を生産するよう、細胞に命令します。
HF10に侵入されたがん細胞でも同じことが起こりますが、タンパク質はがん細胞自身の増殖にとっても必要なもの。そこでがん細胞はHF10に対抗するため、自己の遺伝子をずたずたに切断して自殺していきます。このようにHF10は、がん細胞だけを選んで死滅させられるのです。






ウイルスによるがん治療はいま世界中で研究されていて、中でもHF10は日本で研究中=国内で治験ができ、既にヒトへの臨床試験まで進んでいます。