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(株)フォーサイド【2330】の掲示板 2024/05/18〜2024/05/19

フォーサイド国 転生物語】
あるところに、イナゴが一匹いました。
イナゴは、大空を自由に飛び回り、世界中を旅していました。

ある日のことです。
イナゴが空を飛んでいると、何やら美味しそうな匂いがしてきます。
「何の匂いだろう🦗」
お腹を空かせたイナゴは、匂いのする方向へむかいました。しばらく飛び続けたイナゴは、やがてある国にたどりつきました。
その国には、沢山のバナナの木が生えており、甘い匂いにつられたのか、他のイナゴ達も集まっています。

と、その時です。
どこからか一匹のゴリラが姿をあらわれました。
「やあやあ、イナゴさんよく来てくれましたね。ここは、フォーサイド国。沢山のバナナが実るとても豊かな国さ。」とゴリラは言いました。

親切なゴリラはフォーサイド国のことを色々教えてくれました。
国王のこと。 
仲間のゴリラのこと。
ゴリラ達みんなで、美味しいバナナの木を育てていること。

イナゴは、その話を聞いて、ゴリラ達が羨ましくなりました。
「こんな豊かな国で、美味しいバナナを食べて、ゴリラさん達は幸せだね。僕たちイナゴはいつもお腹を空かせて旅をしてるのに」
思わずイナゴは、そう呟きました。  

それを聞いた親切なゴリラは、ある提案をしてくれました。
「イナゴさん。フォーサイド国には、国王がいるんだ。国王に頼めば、この国の住人にしてもらえるよ!永遠に豊かな生活が手に入るよ」

ゴリラの生活が羨ましくなったイナゴ達は、さっそく国王のいるお城を訪れました。国王はすぐにイナゴ達をこの国の住人にしてくれました。
イナゴ達は大喜びです!
いつでも美味しいバナナが食べられるって、なんて幸せなんだろう!
お腹は空いていましたが、どのイナゴも希望に満ち溢れています。イナゴ達は目を輝かせながら、お城から飛び立ったのでした。

次の日の朝、イナゴ達はようやくバナナの森に到着しました。
「ゴリラさーん、ありがとうございます!僕たちこの国の住人になれました!」
イナゴは大きな声で、お礼を言いました。
しかし、ゴリラの返事がありせん。
イナゴ達は、森の様子がおかしいことに気がつきました。
昨日まであった沢山のバナナの実が1本もなくなっているではありませんか! 

そう、ゴリラ達は沢山の甘いバナナの実を収穫して、フォーサイド国から立ち去っていたのです。

イナゴ達は呆然としました。
お腹もペコペコで、このままでは飢えてしまいます。
イナゴ達は、森の魔女にお願いしてゴリラに姿を変えてもらいました。
フォーサイド国にイナゴが沢山集まる時期に、ゴリラが黄色いバナナを食べると、魔法がとけてイナゴにもどることも教えてもらいました。

そうしてゴリラに転生したイナゴ達は、実のつけていないバナナの木を一緒懸命育てました。
お腹が空いたときは、葉っぱを食べて飢えをしのぎました。
やがて緑のバナナが実りました。
でもまだ食べません。
イナゴが集まる季節に、黄色い甘いバナナをたらふく食べて、元の姿に戻る日を夢見て、、、。    

おしまい。

【このお話の教訓】
ゴリラに転生しても、イナゴが集まらないと、美味しいバナナは食べられません。
イナゴが集まるように一生懸命甘いバナナを育てましょう。