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東証大引け 日経平均、小反落、日銀の国債購入減で金利上昇 国内株概況 2024年5月13日 月曜日15:37 13日の東京株式市場で日経平均株価は反落し、終値は前週末比49円65銭(0.13%)安の3万8179円46銭だった。日銀がこの日実施した定例の国債買い入れオペ(公開市場操作)で長期債の購入額を減らした。国債購入減を受け、日銀が政策正常化を早めるとの思惑から国内の長期金利が上昇し、日経平均の下げ幅は200円を超え、節目の3万8000円を下回る場面があった。もっとも、節目を下回った場面では好業績銘柄の一角には買いが入り、日経平均は下げ渋った。 日銀は13日実施した国債買いオペで残存期間「5年超10年以下」の購入予定額を4250億円とし、前回4月24日から500億円減らした。市場では購入額を維持するとの見方が多かったため、長期債には需給の緩みを警戒した売りが出た。国内債券市場で長期金利は前週末比0.040%高い(価格は下落)0.940%と、2023年11月以来およそ半年ぶりの高水準をつけた。金融政策の影響を受けやすい2年債利回りも上昇した。金利上昇が債務の返済負担増につながりやすいとされる三井不や菱地所など不動産株の下落が目立った。25年3月期(今期)の業績見通しが市場予想に届かなかった東エレクも売られた。 半面、金利上昇が業績拡大につながりやすい三菱UFJや三井住友FGなど銀行株は堅調に推移した。今期の大幅増益見通しを発表したオリンパスや、大規模な自社株買いの実施を発表したホンダは買われ、指数を下支えした。 東証株価指数(TOPIX)は3営業日ぶりに反落した。終値は4.13ポイント(0.15%)安の2724.08だった。JPXプライム150指数は3日続伸し、0.02ポイント高の1188.50で終えた。 東証プライムの売買代金は概算で4兆6093億円、売買高は19億7474万株だった。東証プライムの値下がり銘柄数は807。値上がりは808、横ばいは36だった。 清水建や大成建、トヨタも下げた。一方、ソフトバンクグループ(SBG)やKDDIは上げた。 〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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外為10時 円相場が一時上昇 日銀の国債購入減で 13日午前の東京外国為替市場で、円相場が上昇に転じる場面があった。10時すぎに円は一時1ドル=155円50銭近辺まで買われ、前週末10日の17時時点と比べ18銭の円高・ドル安水準をつけた。日銀がこの日通知した国債買い入れオペ(公開市場操作)で購入予定額を減らしたのをきっかけに円買い・ドル売りが増えた。10時時点は155円93〜95銭と同25銭の円安・ドル高だった。 日銀は13日通知した定例の国債買いオペで、残存期間「5年超10年以下」の購入予定額を4250億円とし、前回(4750億円)から500億円減らした。市場では維持されるとの見方が多かったため、オペ通知を受けて日本の金利先高観が強まり、円買い・ドル売りが活発となった。 もっとも、買いが一巡すると円相場は155円台後半まで水準を戻した。米金利の先高観が根強く大きく開いた日米の金利差に着目した円売り・ドル買いが続いている。10時前の中値決済に向けて「おおむねドル買いが強い」(国内銀行の為替担当者)との声が聞かれ、輸入企業など国内実需筋の円売り・ドル買い観測が相場を下押し、10時前には155円96銭近辺まで下落する場面もあった。 円は対ユーロでは一進一退となっている。10時時点では1ユーロ=167円91〜93銭と、同8銭の円安・ユーロ高だった。日銀の国債購入減が伝わると、円は対ユーロで167円53銭近辺まで上昇する場面があった。 ユーロは対ドルで小動き。10時時点では1ユーロ=1.0768ドル近辺と同0.0012ドルのユーロ安・ドル高だった。 〔日経QUICKニュース(NQN)〕
債券11時 長期金利、0.96…
2024/05/14 11:43
債券11時 長期金利、0.965%に上昇 5年入札に警戒感 14日午前の国内債券市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の利回りが前日を0.025%上回る0.965%に上昇(価格は下落)した。昨年の最も高い水準である0.97%に迫った。この水準は昨年11月1日につけていた。日銀が国債買い入れを減額するとの思惑から国内債には幅広い年限で売りが増えた。 日銀は13日、定例の国債買い入れオペ(公開市場操作)で残存期間「5年超10年以下」の購入予定額を前回から500億円減らした。債券市場では「6月や7月の金融政策決定会合で本格的に国債買い入れの減額に踏み切るのではないか」(国内銀行の債券調査担当者)との声があり、売りが増えた。 財務省は14日、5年物の国債入札(発行予定額2兆3000億円程度)を実施する。表面利率は0.6%と4月(0.4%)から引き上げて2011年3月以来、13年2カ月ぶりの高さとなった。表面利率は債券の額面金額に対する利子の比率を意味する。 日銀は17日に残存期間「3年超5年以下」や「1年超3年以下」を対象にした国債買いオペを実施予定で、市場では「17日のオペでは中期債の買い入れ減額が意識されている」(国内銀行の債券運用担当者)との声があった。きょうまで新発である5年167回債の利回りは前日比0.015%高い0.560%と11年4月以来、13年1カ月ぶりの高水準となった。 20年債利回りは前日比0.035%高い1.770%と13年6月以来、10年11カ月ぶり、30年債は0.025%高い2.050%と11年7月以来、12年10カ月ぶりの高水準をつけた。先物中心限月である6月物の午前終値は前日比20銭安の143円76銭だった。 短期金融市場では、無担保コール翌日物金利(TONA)が横ばい圏で推移している。0.077〜0.078%前後で推移し、加重平均金利は前日の日銀公表値(0.077%)をほぼ同水準のようだ。 〔日経QUICKニュース(NQN)〕