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アメリカ ドル / 日本 円【usdjpy】の掲示板 2024/05/03

「日本の通貨当局がドル売り・円買いの為替介入を行ったとすれば、日本政府は棚ぼたの利益を得ただろう」(米外交問題評議会のシニアフェロー、ブラッド・セッツァー氏)

 相場の要諦は、「安く買って、高く売る」(BLASH:Buy Low and Sell High)ことである。

1.外国為替資金特別会計(外為特会)
 本邦通貨当局は、ドル円が100円を割り込んでいた局面でドル買い・円売り介入をして買っていたドルを、145円~159円の円安局面でドル売り・円買い介入することで利益を確定している。
 ドル売り・円買い介入の原資である日本の外貨準備高は、3月末時点で1兆2906億ドルとなっている。外貨準備高は、本邦通貨当局がドル安・円高局面でドル買い・円売り介入を行ってきた結果でもある。
 ドル買い・円売り介入は、為券を発行して相対的に低金利の円を調達して、外国為替市場で円を売ってドルを買い、購入したドルは相対的に高金利の米国債で運用している。日本政府は、世界最大規模の円・キャリートレードを行うヘッジファンドみたいなものである。
 20世紀後半の日本は、世界最大規模の貿易黒字国だったことで、定期的にドル安・円高局面に襲われてきており、本邦通貨当局はドル円が100円以下に下落した局面ではドル買い・円売り介入を行ってきた。ドル買い・円売り介入は、本邦輸出企業や本邦機関投資家の為替損を軽減してきた。
 外貨準備高1兆2906億ドルの持ち値(※ドル買いの平均コスト)は、100円程度とのことである。すなわち、ドル円160円での含み益は、80兆円規模の「埋蔵金」となるらしい。