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NY株ハイライト パランティア急落、AI銘柄悩ます「成長痛」
2024/05/08 07:16 日経速報ニュース 1319文字

 【NQNニューヨーク=戸部実華】米株式市場で人工知能(AI)関連銘柄の一部が過度な期待を背景にした「成長痛」に悩まされている。7日はAIを駆使したビッグデータ分析で注目を浴びてきたパランティア・テクノロジーズ株が急落。市場予想を上回る増収だったにもかかわらず、投資家は厳しい目線を向け、一部のAI関連銘柄にも売りが及んでいる。

きっかけはパランティアが前日夕に発表した四半期決算だ。2024年1〜3月期は増収増益となり、あわせて24年12月期通期の売上高見通しを上方修正したが、7日の米株式市場で株価は前日比15%安で終えた。
 
 パランティア株は前日までで年初から5割近く水準を切り上げており、予想PER(株価収益率)は60倍台前半と、多くの機関投資家が運用の参考指標とする米S&P500種株価指数の約20倍を大きく上回る。そのため、市場では売上高見通しの上方修正も「想定ほどではない」(DAダビッドソン)と受け止められた。
 
 AIサービスの普及に伴いパランティアの民間向け事業は拡大が見込まれている。だが、米国では同事業が1〜3月期は前年同期比40%の増収となった。増収率は23年10〜12月期(70%)から鈍化し、「成長の持続性を懸念している」(RBCキャピタル・マーケッツ)という。経営陣は欧州景気の減速も指摘し「簡単な解決策はない」との見方も示した。