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(株)日立製作所【6501】の掲示板 2015/12/30〜2016/02/03

>>898

書き込んで頂いたコメントを参考に、事業部門別に関連する子会社及び同業や顧客企業の3Q決算を分析し、本体の3Q業績予想を行ってみました。結論は少なくとも下方修正は無さそうということになりました。

1.情報・通信の売上高構成比は好景気が期待される国内、北米、欧州で90%。国内の通信の減速があるが、好調なSIで収益が上向き。
2.社会・産業システムの稼ぎ頭である昇降機は、中国、アジア、中東が全世界の75%を占め、中国の減速と原油安が直撃。また、中東向けインフラ関連の市況悪化が加速。2Qでは部門全体としてEBITを260億円下方修正。鉄道は好調だが部門全体を牽引するには規模が小さすぎるので、3Q決算での更なる悪化が懸念される。
3.電子・装置は、次世代スマホに向け設備投資が本格化、受注環境が好転。通期見通しの達成ほぼ確実。
4.建設機械は、中国の減速をまともに受けているが、構造改革の前倒しと、経費削減努力で更なる業績悪化は避けられる見通し。
5.高機能材料は、構造改革を前倒しで実施した結果、3Qの決算で業績の底入れが見られ、通期業績の達成は確実。
6.オートモティブは、主要顧客のルノー日産、グローバルTOP10各社の世界生産台数が過去最高を更新中であり、16年度も堅調な北米市場が牽引する見通しなので、通期達成はほぼ確実。
7.生活・エコは、堅調な国内需要とジョンソンコントロールズとの合弁事業効果により通期達成はほぼ確実。
8.その他(物流・サービス)は、日立物流の3Q決算からも好調な右肩上がりが見られるので通期達成は確実。
9.金融サービスは、日立キャピタルの3Q決算から想定以上に好調ながら一服感も見られるものの通期達成は確実。

以上をまとめると、全体としては通期業績の達成は確実だろうということになる。ただし、3Q、4Qで減速が懸念されるのは、中国景気と原油安のネガティブな側面に直撃される社会・産業システム部門の、昇降機とインフラシステムの業績ということになるが、外からは見えないので、本体での3Q決算を待つしかない。