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タカラバイオ(株)【4974】の掲示板 2016/02/19〜2016/03/24

NHKでもやってる♪

iPS細胞から目の組織のもとになる細胞
3月10日 4時09分

ヒトのiPS細胞から角膜や網膜など目のさまざまな組織のもとになる細胞をまとめて作り出すことに、大阪大学のグループが成功しました。研究グループは、病気やけがで目の角膜が傷ついた患者にiPS細胞から作った角膜の組織を移植する臨床研究の実施を、来年度中にも学内の審査委員会に申請したいとしています。
大阪大学の西田幸二教授のグループは、ヒトのiPS細胞に「ラミニン511」というたんぱく質を加えて1か月ほど培養すると、丸い形をした細胞の塊ができることを確認しました。
細胞の塊には、同心円状に4つの層があり、中心に近いところから順に、神経、網膜、水晶体、角膜など目の組織のもとになる細胞がそれぞれまとまってできていたということです。さらに、これらの細胞を使って目のレンズの役割をする角膜の組織を作り、シート状にしてウサギの目に移植したところ、機能したということです。
研究グループは、この技術を使ってiPS細胞から角膜の組織を作りだし、けがや病気で角膜が傷ついたり濁ったりした患者に移植する臨床研究の実施を、来年度中にも学内の審査委員会に申請し、再来年にも患者への移植手術を始めたいとしています。西田教授は「亡くなった人から角膜の提供を受けて行われる角膜移植では、提供が少なかったり拒絶反応が起きたりする問題がある。今後、安全性や効果を確かめて、新しい治療法として患者のもとに届けたい」と話しています。
今回の研究について、再生医療に詳しい国立成育医療研究センターの阿久津英憲部長は、「今回は、細胞が自律的に育つ能力を引き出し、体の中で目ができてくる過程を再現したといえるもので、それによって新しい細胞を作れた意味は大きい。目以外の器官でも今後、複数の種類の細胞を一度に作り出せる可能性があることも示されたと言えるのではないか」と話しています。