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今日は待望の決算発表だが、好決算(目標達成、自社株買い、増配)があっても株価は990円以下で1,000円になるのは1Q(今期)の方向性が完全に示された後だと思っっている。『みんかぶ』を見れば分かるように、目標株価、理論株価、個人予想、アナリスト予想ともすべて980円以下であり、個人的には16,000株を保有しているのでもちろん期待はしているが過度な期待は禁物と思う。 今週の期待はオリエンタルランドだ。今期(25年3末期)予想は+3%とかなり控えめな会社予想だが、23年度(4Q通期)は経常利益166,005百万円(前年同期比48.5%で過去最高)、自社株買い1,800万株と償却および増配(前期5円から+8円)等、文句なしの決算を出してきた。アクティビスト(パリサー、エリオットなどのモノ言う株主)による三井不動産や京成電鉄に対するオリエンタルランド株売却要請があったとしても高値5,749円から4,576円(4月26日安値)は十分調整されていると考えるのが相当であり、6月から始まる新アトラクションや稼働率99%の超高級ホテルの存在やインバウンドの回復(円安がフォロー)もあり、いつもの事ならが期中に上方修正を出してくることは間違いない。そして、PTS(▼0.7%∼▼2%)がアテにならないことを今日のザラバで証明してくれるはずだ。 楽天に関しては8,000億円超のドル建て社債償還があり、そこに円安が追い打ちをかけるなど状況は決して芳しくない。14,000ポイント(円)を支払ってモバイルを契約してもらうなどマーケティングのセオリーを逸脱しており、それらはARPU(一人あたりの売上)を下げる要因でありモバイル事業の単月黒字は遠い。又、先々日の通信障害の原因も不明である。そして、Amazonとドコモによるポイント連携マーケティングや『povo』(AU傘下)の格安MVNOの登場も発表され『楽天モバイル最強プラン』の地位は揺らぎつつある。よって、今後の株価は↓へ向かうと予想している。
決算発表の懸念点と楽観点 …
2024/05/10 12:24
決算発表の懸念点と楽観点 <懸念点> ・ここに来て決算発表が相次いでいるが、利益(爆益)を出している企業でも決算発表後に株価が下がっている企業が多い。その点、楽天は純利益がマイナス(?)なのが気がかりではある。 ・ポイントのばら撒き(特に14,000ポイントを社長のポケットマネーでプレゼ ント)はコンプライアンス上どうなのか? ・家族割、学割、子ども割でARPUが下がるはずだが、これに対してどうプレゼ ンするのか? ・Amazonとドコモのポイント業務提携に対する対抗策をマスメディアに突っ込 まれた場合、どう対応するのか?(マスメディアは楽天に好意的なので突っ込 まないと思うが) ・2兆円の有利子負債とその利息(平均5~6%) ・増資(エクイティファイナンス)実施の可能性がゼロではない点。 ・モバイルの契約数が増えたことにより、繋がり難くなっている情報がある点は 昨年末にはなかった懸案事項。 ・楽天シンフォニーの利益構造について突っ込まれた場合どう対応するか? (これもマスメディアからは質問されないとは思う) ・利益と将来見通し(通期)がコンセンサスを下回る懸念はゼロではない。 ・楽天市場の出店費用の値上げ ・とにかく安く売るという姿勢(一般企業の逆を行く経営スタイル) ・昨日発表されたポイント還元率の低下(今日の株価が下がってないので問題ナ シか?) ・通信障害の原因が解明しない点 <楽観点> ・三木谷氏の人柄(マスメディア受けする)とプレゼン能力の高さ ・GAFA+Mに次ぐグローバル企業を目指している点(人は夢を買う傾向あり) ・政府の後押しがありそうな点(コミットメントしているのは銀行でなく政府 のような気がする) ・スペースモバイル(2026年)が実現し、繋がりやすくなる可能性が高い点 ・楽天シンフォニーがドイツだけでなく韓国にも採用されそうな点 ・AI導入に積極的である点 ・社債(借金)を組み換えられる社会的信用力がある点 ・銀行がコミットメントしている点(本当は政府のコミットメントではないか?) ・プラチナバンドを予定どおりスタートしたこと (これによりKDDIのローミング費用が順次、減っていくと考えられる) ・完全仮想化ネットワークの確立 ・フィンテック事業好調による利益計上 ・モバイルの契約数が月20万と順調なこと ・とにかく株価がここに来て強いこと(ゾンビ株化している点) etc.