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米国は同盟国、同志国とともに抑止力を高める「統合抑止」を進めている。日米同盟は「地球上で最も重要な同盟」と言及した。日米の部隊連携の水準は「戦術的な行動能力において、ほとんど区別がつかない」と評価した。 「完全な意思統一を達成することが急務だ。今後数年間は指揮統制のアップグレードでさらに良いものにするのが私の仕事だ」と抱負を語った。 自衛隊は陸海空の一元指揮を担う「統合作戦司令部」を2024年度末に発足すると決めた。米軍との調整窓口になり、日米での意思決定のスピードを高める狙いがある。 米軍も統合作戦司令部のカウンターパートをつくる組織改編を進める。具体的な改革案については「決定に向けて急いでいるところだ」と述べるにとどめた。米国内では指揮統制権の一部を在日米軍司令部に与える案や自衛隊との調整組織を日本に置く案などが浮上する。 日米でサイバー防衛の能力を高めていくと強調した。「中国が全世界でサイバーシステムに侵入する悪質な行為を目の当たりにしてきた」と語り「人的インテリジェンスやシステムを全て結集することで我々は強くなる」と訴えた。 米国はウクライナやイスラエルへの軍事支援が長期化している。インド太平洋地域の米軍の体制に影響がないかとの質問に「我々はむしろ、そこから直接教訓を学び、それを我々の作戦に生かしている」と指摘した。 インド太平洋軍の将校を欧州・中東に派遣し、弾道ミサイルや無人航空機を迎撃した現場の分析をしていると明らかにした。台湾有事への備えに生かす。 中国がフィリピンに威圧行為を繰り返す南シナ海を巡っては「同盟国であるフィリピンを支援する用意がある」と唱えた。オランダやイタリア、ドイツが艦船派遣などを実施すると明かし、同盟国との連携強化で抑止力を高める方針を示した。 中国と偶発的な衝突を回避するための対話は進める。中国の東部戦区や南部戦区の司令官と数週間以内にオンラインで協議すると表明した。 インド太平洋地域では北朝鮮も軍事偵察衛星を積んだロケットの発射を27日に試みるなど、日米の安全保障への脅威が増す。 「この5年間で得た教訓は、私たちがますます混沌とした無秩序な世界に生きているということだ」と触れた。「我々は北朝鮮への警戒を怠らない」と力説した。
在日米軍司令官の格上げ検討 …
2024/06/04 08:38
在日米軍司令官の格上げ検討 長官、 自衛隊と連携強化 6/4(火) 7:36 共同通信 オースティン米国防長官は 在日米軍司令部(東京・横田基地)の 司令官の階級を中将から大将に格上げする案を 「詳細に検討している」と述べた。 日本が陸海空3自衛隊を一元的に指揮する「統合作戦司令部」を 発足させるのに伴い、トップの階級を同等にして連携を強める狙い。 日米の指揮・統制枠組み見直しは、4月の日米首脳会談で合意した。 中国や北朝鮮への抑止力向上を図るため 中距離ミサイルを日本に配備する可能性については 「さまざまな装備を訓練の一環として定期的に配備している。 訓練を強化するため日本と協力する」と語り、含みを残した。 現在の在日米軍司令官はラップ空軍中将。 後任にジョスト空軍少将が指名されており、就任すれば中将に昇格する。