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トルコ リラ / 日本 円【tryjpy】の掲示板 2024/04/29〜2024/05/14

【朝鮮労働党】
 今週のトルコリラ円は、大きく動いた4月29日週のレンジ(4.69-4.91円)の中で方向感を探る展開が想定されます。リラ円に影響を与えるドル円では、政府・日銀による円買い介入の行方は気にしながらも、米国のインフレ指標も動意に繋がるでしょう。14日には4月卸売物価指数(PPI)、翌15日には同月消費者物価指数(CPI)が発表されます。トルコからは、先週に一部で浮上したオフショア通貨スワップ取引の規制緩和に関する続報が待たれます。

 テクニカルでは、日足一目均衡表においては雲(上限4.74円、下限が4.68円)で値固めできるかがポイントとなりそうです。4.70円台には一目・転換線や基準線だけでなく、90日や21日の移動平均線も集まっています。相場のエネルギーが溜まってきているとも言え、何かのきっかけで上下どちらかに離れ出すと一気にレンジを広げるかもしれません。

 米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)がトルコ格上げを決定し、見通しは「ポジティブ」を維持。米金融機関からはフォワードでリラ買い推奨、独大手銀行もトルコ債のパフォーマンス改善見通しが出されました。そういった中、一部で噂されている長めのオフショア通貨スワップ取引の制限緩和が決まれば、外国人投資家がよりトルコに投資しやすくなると見られています。まだ検討段階とのことであり、今後の政府の対応に注目です。

 なお先週トルコ中銀は、四半期インフレレポートを公表しました。インフレ見通しについては、2024年末が38%と前回予測から2%上方修正されています。今年初めの消費者物価指数(CPI)が想定以上に加速した影響を受けたようです。しかしながら25年末は14%、26年末が9%予想とそれぞれ前回から据え置きました。楽観的な見通しかもしれませんが、トルコ中銀は追加利上げもあり得るとし、インフレ抑制に積極的な姿勢を示し続けてはいます。

 今週のトルコの重要な経済指標は、3月経常収支のみです。赤字幅がどの程度まで改善しているかがポイントとなるでしょう。

 今週のリラ円は、4月29日高値4.91円を上値めどとし、下値は3月29日安値4.65円をめどと想定します。