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トルコ リラ / 日本 円【tryjpy】の掲示板 2019/03/08〜2019/03/22

これを読んで、みんなSしてハマるのか・・・
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「トルコ成長、急減速、9四半期ぶりマイナス、10~12月、消費や投資低迷。」
2019/03/12 日本経済新聞 朝刊 9ページ

 【イスタンブール】
トルコ統計局が11日発表した2018年10~12月期の
実質国内総生産(GDP)は前年同期比3%減で、9四半期ぶりの
マイナス成長となった。同年夏に対ドルで急落した通貨リラ相場は
その前の水準を回復したが、物価は高騰し消費や投資が低迷している。
マイナス成長が19年前半まで続くとの見方が多い。
 前年同期比の実質成長率が四半期ベースでマイナスとなったのは、
クーデター未遂の起きた16年7~9月期以来。18年通年の
実質成長率は2・6%で、17年の7・4%から大きく減速した。
 前四半期(季節調整済み)との比較では18年7~9月期から
2期連続のマイナス成長で、一般には景気後退局面に入ったようにもみえる。
 18年後半以降、トルコ経済は鉱工業生産指数、自動車販売、
失業率など主要な経済指標は軒並み前年割れや悪化が続いている。
10~12月期はGDPの6割を占める個人消費が8・9%減を記録した。
官民のインフラ支出や設備投資の合計である総固定資本形成も
12・9%減だった。一方、リラ下落を追い風に輸出は10・6%伸びた。
 18年夏のリラ急落は、トルコ在住の米国人牧師拘束を巡る
米国との政治対立を巡り、トルコからの資金流出が進んだことが背景。
ほかの新興国の通貨安に波及し「トルコショック」と呼ばれた。
 リラの対ドル相場が通年で約3割も下落し、輸入物価の上昇で
インフレ率はピーク時に25%を超えた。中央銀行は18年9月に
政策金利を6・25%引き上げ24%とした。
 大幅な利上げはリラ防衛とインフレ抑止に一定の効果を上げたものの、
市中銀行の貸出金利が上昇し、融資が減るなど景気低迷につながった。
 当面の見通しも厳しい。経済協力開発機構(OECD)は19年の
トルコ経済を1・8%のマイナス成長だと予測する。
 トルコ政府は18年9月、新規インフラ開発を事実上凍結する
21年までの中期経済計画を発表した。このため、財政出動を通じた
景気の下支えは難しい。輸出の半分以上を占める欧州連合(EU)経済が
減速感を強めていることも懸念材料だ。
 改善に向かうとみられた対米関係がぎくしゃくしていることも影を落とす。
トルコによるロシアの地対空ミサイルシステム「S400」購入を巡り、
再び緊張が高まっている。
 エルドアン大統領は「(ロシアとの)取引撤回は疑問にさえならない」と述べ、
最新鋭ステルス戦闘機F35のトルコへの供給撤回を掲げて
断念を迫る米国に対し強い姿勢を崩していない。