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欧州 ユーロ / 日本 円【eurjpy】の掲示板 2024/05/16〜2024/06/03
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>>29
・昨日の海外市場では、ドルが全面的に安く、ドル円も調整売りが先行した。
・米国の消費者物価指数(CPI)の発表前で、市場は様子を見る姿勢を取った。
・CPIの結果は予想通りであったが、小売売上高が予想を大幅に下回るなど、弱い結果もあった。
・ドル円は一時下落したが、年率のスーパーコアは上昇を継続しており、高値まで買戻された。
・アジア時間には売りが先行し、一時下落したが、実需の買いが入り、上下の動きがあった。
・全体的に、ドル円の方向性は大きく変わらず、ポジション調整が主な動きであった。
要約
SRFX 5月16日 12:18
昨日の海外市場では、ドル全面安となりました。ドル円は欧州時間からポジション調整の売りが先行。米CPIを控えて6日から連日戻り高値を更新していただけに、ビッグイベントを前にした市場は身軽になる選択を取ったといったところ。一時155.38円まで下押ししました。NY時間に入って、4月米CPIは前月比こそ市場予想を下回ったものの、年率やコアの数字は予想通りのサプライズなしの結果。ただ、同時に公表された4月米小売売上高の方は、3月の数字が0.7%から0.6%に下方修正された上で、予想の0.4%を大幅に下回る±0.0%といったかなり弱い結果に。こちらも同時に公表された5月エンパイア指数も予想を大幅に下回ると米長期金利が10bpを超える急低下。ドル円はつれるかたちで一時154.76円まで売り込まれました。
ただ、その後は年率のスーパーコアが4.884%と昨年秋から続く上昇局面を更に継続していることが判明。米金利の低下幅縮小とともに155.80円とNY時間高値まで買戻されるといった荒い値動きに。その後は再び米10年債利回りが4.3361%まで低下するなか、154.70円まで値を下げてNY市場を終えました。
アジア時間に入ってからは、NY時間の安値を下抜けると改めてポジション調整の売りが先行。一時154.16円まで下落。1-3月期GDP速報値が予想を下回るかなり弱い景気減速を示したことから154.54円まで買戻される場面もみられましたが、輸出の売りがまとめて持ち込まれると一気に153.60円まで売り込まれることになりました。ランチタイムにかけては逆に実需の買いが断続的に入ったこともあって154.31円まで値を戻すといった上下に振らされながらの動きが続いています。
いずれにしても、ドル円は方向性に大きな変化が起きたというわけではなく、あくまでも、急速にポジション調整をこなしているといったところ。本筋をしっかりと見極めていくことになりそうです。