株価が上がることにより会社にどんなメリットがありますか？ 上場することによって株式会社はお金を銀行から借りなくても 得ることができます。これはメリットなのはわかります。

んとね、会社というのはいろんな立場の人の集合体です。なんで同じことでもその立場によって影響は違います。なんで企業にとってのメリットという言葉自体が不明瞭なものなんです。 みなさんがよく言葉として使われている「会社にとってのメリット・デメリット」はそもそも論理的に成立していません。なぜなら会社はハコに過ぎず、そもそもどんな事象でもメリットもなければデメリットもありません。概念上のハコですから。 メリットやデメリットがあるのは会社に関わる人よりほかありません。つまり会社のステークホルダーである、株主、経営者、従業員、さらに広義では債権者、取引先、顧客やその会社があるところの社会にとってどうかということです。 もちろん、それぞれの人たちにとってそれぞれのメリット・デメリットがありそれは一様ではありません。 例えば上場することは、株価の上昇や、換金方法の多様化を通じて明らかに株主にとってはメリットですが、めんどくさいこという新規の株主が入ってくるという意味では経営者に取っては近視眼的にみればデメリットです。しかし経営者は株主に経営を付託されているわけですから、株主の主張を一定程度聞かなければいけません。んでそれは経営に新しい視点をもたらすこともまた事実です。 こういうのを考えるときさらにめんどくささを増しているのは、ステークホルダーとしての立場は一つでもないってことです。つまり経営者で株主とかいう場合は本来は矛盾、利益相反する立場を一人がやってるケースがままあるってこと。 基本、ガバナンスが未分化な中小企業はこれですよね。極端なことをいえば、一人で自営業をやってる会社は経営者で株主で従業員です。一人でやってる分にはこれでもいいですが、大人数になればそれにみあったガバナンスがあるってことです。 株が上がることは、株主にとっては直接的に資産が増えるわけですから大歓迎でしょう。経営者にとっても株主からのプレッシャーがへって経営はやりやすくなるでしょう。従業員は直接関係ありませんが持株会とかやってればプラス。債権者や取引先にとっても信用力の増加はプラスです☆

チビランさん