話題株ピックアップ【昼刊】:北海電、F&LC、良品計画

4/3 11:41 配信

株探ニュース

■北海道電力 <9509>  916.9円  +70.1 円 (+8.3%)  11:30現在  東証プライム 上昇率トップ
 北海道電力<9509>は大幅高で年初来高値更新、一時前日比8%強の上昇で900円台に乗せたのをはじめ電力株が軒並み上昇している。原油などエネルギー価格の上昇や為替市場での円安進行が目立つなか、電力コストの一段の上昇が警戒される局面となっているが、そうしたなか東京電力ホールディングス<9501>の柏崎刈羽原子力発電所などを筆頭に原発再稼働に向けた思惑が株式市場では電力株のテーマ買いの動きにつながっている。ハイテク株主導で日経平均が600円超の下げをみせるなど波乱含みの値動きとなるなか、電力株への資金シフトを促している面もあるようだ。

■OBARA GROUP <6877>  4,015円  +180 円 (+4.7%)  11:30現在
 OBARA GROUP<6877>が反発した。2日の取引終了後、2028年満期のユーロ円建取得条項付転換社債型新株予約権付社債(CB)を発行し、約75億円を調達して全額を自社株買いに充てると発表した。これにあわせ、2日の終値3835円で、3日午前8時45分の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT─3)において、75億2100万円相当となる196万1100株分の買い付けの委託を行うと開示。3日、17万5200株(取得総額6億7189万円)の買い付けを行ったと公表した。株主還元の強化と資本効率の向上に向けた取り組みに対する評価に加え、自社株の取得総額上限である75億円に対する未消化分も意識され、買いを誘う格好となったようだ。

■F&LC <3563>  3,007円  +120.5 円 (+4.2%)  11:30現在  東証プライム 上昇率9位
 FOOD & LIFE COMPANIES<3563>が続急伸した。同社が2日発表した「スシロー」の月次情報によると、3月の国内での既存店売上高は前年同月比19.3%増と増収基調を続け、伸び率は昨年12月(25.4%増)に次ぐ水準となった。堅調な業況を評価した買いが集まったようだ。既存店売上高が前年同月を上回るのは昨年7月以降、9カ月連続となる。3月の既存店客数は同16.2%増と伸び率は昨年12月(25.2%増)以来の高水準。客単価は同2.7%増と、伸び率は今年1月(4.7%増)以来の高さとなった。全店売上高は同20.6%増となった。

■良品計画 <7453>  2,497.5円  +91 円 (+3.8%)  11:30現在
 良品計画<7453>が3日ぶりに反発している。2日の取引終了後に発表した3月度の国内売上高情報で、直営既存店とオンラインストアを合わせた売上高は前年同月比16.1%増と2ケタ増となり、2カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。会員向けセール「無印良品週間」(3月15~25日)の開催日数は前年と同等ながらも、新商品の効果や事前に在庫を積み上げたことで、生活雑貨や食品を中心に前年実績を上回った。また、前年より土日祝日が2日多かったことで4ポイントの押し上げ影響もあったとみている。なお、直営全店とオンラインストアを合わせた売上高は同25.3%増だった。

■INPEX <1605>  2,402円  +77.5 円 (+3.3%)  11:30現在
 INPEX<1605>や石油資源開発<1662>、ENEOSホールディングス<5020>、出光興産<5019>といった石油関連株が軒並み高。2日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の5月限が前日比1.44ドル高の1バレル=85.15ドルに上昇。一時85.46ドルと昨年10月下旬以来、約5カ月ぶりの高値に値を上げた。イスラエルがシリア首都のダマスカスにあるイラン大使館を空爆したと報じられ、中東情勢の緊迫化が警戒された。また、ウクライナの無人機(ドローン)によるロシア主要製油所への攻撃があったと伝わったことも原油価格を押し上げた。地政学リスクの上昇による原油価格上昇を受け、INPEXなど石油関連株は買い先行の展開となっている。

■イオン北海道 <7512>  980円  +31 円 (+3.3%)  11:30現在
 イオン北海道<7512>が高い。2日取引終了後、食品スーパー大手の西友(東京都武蔵野市)が運営する北海道地域のGMS(総合スーパー)事業を170億円で取得すると発表。これが買い手掛かりとなっている。西友との間で吸収分割契約を締結し、札幌市内にある9店舗を承継する。北海道事業の売上高は261億1600万円(22年12月期)。吸収分割の効力発生日は10月1日の予定。次世代半導体工場の千歳進出を契機とした経済波及効果が期待される一方、全国を上回るスピードで人口減少や高齢化が進む北海道において競争力の維持・向上を図る狙いがある。

■サイゼリヤ <7581>  5,530円  +170 円 (+3.2%)  11:30現在
 サイゼリヤ<7581>が大幅反発している。2日の取引終了後に発表した3月度の月次売上高で、既存店売上高が前年同月比29.1%増と29カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。客数が同21.6%増となり牽引したほか、客単価も同6.1%増と上昇した。なお、全店売上高は同27.9%増だった。

■川崎汽船 <9107>  2,010円  +56 円 (+2.9%)  11:30現在
 川崎汽船<9107>が反発し一時2000円台を回復したほか、日本郵船<9101>、商船三井<9104>など大手をはじめ海運株が総じて上昇、全般下げ相場のなかで異彩を放っている。ここ海運セクターはコンテナ船市況の先行き不透明感やバルチック海運指数の下落基調を背景に株価低迷が続いていたが、きょうはハイテク株全般が売られるなか、値ごろ感からの押し目買いなど資金還流の動きが観測される。海運市況に影響の大きい中国経済の減速などが警戒されていたが、直近発表された中国の景況感指数が改善色の強い内容であったことから、中国景気に対する懸念が後退しており、海運セクターに追い風となっている。主要コンテナ航路の値動きも、日中航路において今年に入り輸出が約2年ぶりに前年同月比増加に転じるなど風向きが変わっている。PBRやPERなど割安な銘柄も多く、足もとでバリュー株シフトの受け皿となっている面もある。

■エービーシー・マート <2670>  2,916円  +71.5 円 (+2.5%)  11:30現在
 エービーシー・マート<2670>が3日ぶりに反発している。2日の取引終了後に発表した3月度概況で、既存店売上高が前年同月比10.7%増と25カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。天候不良の日が多い状況だったものの、前年に比べて土日が1日ずつ多い曜日並びだった効果もあって売り上げは好調に推移した。また商品別では、春物の新作スニーカーやアパレルが伸長した。なお、全店売上高は同9.7%増だった。

■カプコン <9697>  2,795.5円  +66 円 (+2.4%)  11:30現在
 カプコン<9697>が大幅反発している。2日の取引終了後、シリーズ最新作となる「ドラゴンズドグマ2」の販売本数が、全世界で250万本を突破したと発表しており、好材料視されている。「ドラゴンズドグマ」シリーズは、剣や魔法が登場する王道ファンタジーの世界で自由な冒険が楽しめる、オープンワールドアクションゲーム。12年に第1作を発売して以降、自ら行動する従者「ポーン」たちとともに冒険するゲーム体験がグローバルで好評を博し、シリーズ累計でも販売本数1000万本を突破したという。

■JR東海 <9022>  3,689円  +56 円 (+1.5%)  11:30現在
 全体相場が調整色を強めるなか、JR東海<9022>が逆行高となっている。2日の取引終了後、静岡県の川勝平太知事が6月の定例県議会をもって辞職する意向を示したと伝わった。入庁式で職業差別と受け止められる発言をし、批判を受けていた。リニア中央新幹線の静岡工区での着工に反対をしていた川勝知事の辞職により、リニア計画が進展するとの思惑が広がり、JR東海に買いが入ったようだ。リニア中央新幹線の車両を手掛ける日本車輌製造<7102>も上昇している。

■大豊建設 <1822>  3,425円  +35 円 (+1.0%)  11:30現在
 大豊建設<1822>は地合い悪のなか底堅さ発揮。3400円台に位置する25日移動平均線近辺での攻防となっている。シールド工法など大型土木工事に強みを持つ中堅ゼネコンで、現在は医療や建設コンサルなどを手掛ける麻生(福岡県飯塚市)が49%の株式を保有する筆頭株主として傘下に置いている。2日付で旧村上ファンド系の南青山不動産が財務省に提出した変更報告書によれば、南青山不動産と共同保有者の大豊建株式保有比率が12.65%から13.66%に増加したことが判明、物言う株主の買い増しの動きが株価を刺激している。

■サカイ引越センター <9039>  2,522円  +23 円 (+0.9%)  11:30現在
 サカイ引越センター<9039>がしっかり。3日午前11時に発表した3月度の売上高(速報)は、前年同月比15.2%増の177億9500万円となった。増収基調を継続したほか、引っ越し業者にとって書き入れ時となる3月において高い増収率を確保しており、株価の支援材料となったようだ。通期では前年同期比5.9%増の1013億7700万円。第4四半期(1~3月)では同11.7%増の312億1100万円となった。

■ファーストリテイリング <9983>  45,200円  -1,780 円 (-3.8%)  11:30現在
 ファーストリテイリング<9983>が反落している。2日の取引終了後に発表した3月度の国内ユニクロ売上速報で、既存店とEコマースを合わせた売上高が前年同月比1.5%減と3カ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気されている。月を通して気温が低く推移したことで、春物商品の販売が伸び悩んだ。内訳では客単価は同6.7%増と上昇したものの、客数が同7.7%減と減少に転じた。

■日経レバ <1570>  29,435円  -605 円 (-2.0%)  11:30現在
 NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>がマドを開けて急落し、サポートラインとなっていた25日移動平均線を下回った。一時2万9100円台まで水準を切り下げ、2万9000円大台攻防の様相を示した。日経レバは日経平均株価に連動する仕組みで組成されたETFで価格変動率が日経平均の2倍に設定されていることから、全体相場のボラティリティが高まると個人投資家などの短期値幅取り狙いの売り買いが錯綜する傾向がある。きょうは、前日の欧米株安を受けて朝方取引開始直後から日経平均に大きく売りが先行、これに日経レバも追随する形となった。信用取組は直近売り残が減少する一方、買い残が増加しており需給面でやや緩んでいるものの、直近信用倍率は1.13倍となお売り買い拮抗の状態にある。また、日証金でも貸借倍率1.16倍とがっぷり四つの状態で、投資家の強弱観対立を物語っている。

●ストップ高銘柄
 NANO MRNA <4571>  229円  +50 円 (+27.9%) ストップ高   11:30現在
 かんなん丸 <7585>  607円  +100 円 (+19.7%) ストップ高   11:30現在
 ファンデリー <3137>  524円  +80 円 (+18.0%) ストップ高   11:30現在
 以上、3銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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最終更新:4/3(水) 12:25

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