話題株ピックアップ【昼刊】:さくらネット、ブロンコB、INPEX

4/19 11:38 配信

株探ニュース

■さくらインターネット <3778>  6,180円  +990 円 (+19.1%) 一時ストップ高   11:30現在  東証プライム 上昇率トップ
 さくらインターネット<3778>が一時ストップ高の水準となる前営業日比1000円高の6190円に買われた。19日付の日本経済新聞朝刊が「経済産業省は人工知能(AI)を開発する際に使うスーパーコンピューターの国内整備に乗り出す」と報じた。さくらネットなど5社のAIスパコンの整備に合計725億円を補助するという。これを受けさくらネットは19日の取引開始前に、「報道の通り最大補助額約500億円の申請を行っている」とするコメントを発表。申請結果が公表できるタイミングとなった段階で改めて開示する姿勢を示した。経産省の補助による収益押し上げ効果を期待した買いが入った。報道では補助対象に内定した企業として、上場企業ではさくらネットのほか、KDDI<9433>とGMOインターネットグループ<9449>の名を挙げている。支援額はKDDIが102億円、さくらネットが501億円、GMOは19億円としている。

■ブロンコビリー <3091>  3,765円  +225 円 (+6.4%)  11:30現在  東証プライム 上昇率3位
 ブロンコビリー<3091>が5日ぶりに急反発し、2018年7月以来、およそ5年9カ月ぶりの高値圏で推移している。18日の取引終了後、24年12月期第1四半期(1~3月)の連結決算を発表した。売上高は前年同期比15.7%増の65億2700万円、経常利益は同2.5倍の7億9300万円だった。経常利益の中間期計画に対する進捗率は81%台に上り、ポジティブ視されたようだ。来店客数がコロナ禍前の水準に回復した。仕入れ価格の上昇の影響が出たものの、コストコントロールにより吸収した。

■INPEX <1605>  2,490.5円  +117.5 円 (+5.0%)  11:30現在  東証プライム 上昇率5位
 INPEX<1605>、石油資源開発<1662>が全体下げ相場のなか逆行高。ENEOSホールディングス<5020>や出光興産<5019>、コスモエネルギーホールディングス<5021>も高い。イスラエルがイランにミサイル攻撃を行ったと伝わっている。シリアやイラクなどでも爆発があったとの報道もあるもよう。足もと米WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)先物価格は時間外取引で大幅上昇しており、これを受け石油関連株に買いが入っている。

■日本郵船 <9101>  4,215円  +123 円 (+3.0%)  11:30現在  東証プライム 上昇率6位
 日本郵船<9101>や商船三井<9104>など大手海運株がプラスに転じている。イスラエルがイランに対してミサイル攻撃を行ったと伝わったことを受けて、地政学的リスクの高まりから運賃上昇への思惑から買われているようだ。

■セブン&アイ <3382>  1,985円  +14.5 円 (+0.7%)  11:30現在
 セブン&アイ・ホールディングス<3382>が底堅い。18日の取引終了後、取締役会議長に筆頭独立社外取締役のスティーブン・ヘイズ・デイカス氏が就任する人事を発表した。デイカス氏は米ウォルマートなどで手腕を発揮し、小売業における豊富なグローバル経験を持つ。5月28日開催予定の定時株主総会後の取締役会における承認をもって、取締役会議長に就任する予定。ガバナンス体制の強化と企業価値の向上を図る方針だ。株式市場はこの決定をポジティブに評価する向きが多く、買いを誘う格好となった。

■ウイングアーク1st <4432>  2,551円  +8 円 (+0.3%)  11:30現在
 ウイングアーク1st<4432>がしっかり。午前10時ごろ、ベトナムの日系企業向けに生産管理システム「EXEX生産管理 for Global」の提供を開始したと発表しており、好材料視されている。「EXEX生産管理 for Global」は、システムエグゼ(東京都中央区)の日系企業の海外生産拠点向け生産管理パッケージ「EXEX(エグゼクス)生産管理」にウイングアクの帳票基盤ソリューション「SVF」及びBIダッシュボード「MotionBoard」を標準搭載したシステムで、ノンプログラミングでユーザー自身による帳票フォームの編集が可能になるほか、EXEX生産管理内の業務データをリアルタイムに可視化し、データ分析やレポート出力が可能となるダッシュボード機能が追加されているという。

■いなげや <8182>  1,219円  -202 円 (-14.2%)  11:30現在  東証プライム 下落率2位
 いなげや<8182>が急落。18日の取引終了後、ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス<3222>を親会社とする株式交換を実施すると発表。いなげや株1株に対し、USMH株1.46株を割り当てるとしており、この比率を意識した値動きとなっている。株式交換の効力発生日は11月30日。いなげやは11月28日付で上場廃止となる見通しだ。これに伴い、今年9月権利分をもって株主優待制度を廃止する。あわせて、いなげや子会社でドラッグストア事業を展開するウェルパークをウエルシアホールディングス<3141>に譲渡することを明らかにした。

■レーザーテック <6920>  33,860円  -3,650 円 (-9.7%)  11:30現在  東証プライム 下落率7位
 レーザーテック<6920>やアドバンテスト<6857>が大幅安となっている。日本時間18日の取引時間中に台湾積体電路製造(TSMC)が発表した24年4~6月期の売上高見通しは市場のコンセンサスを上回る形となり、前日の半導体関連株に対するサポート要因となった。もっとも、TSMCは今年の半導体市場の成長率見通しを従来の予想から引き下げたとあって、米国市場においてエヌビディアやアドバンスト・マイクロ・デバイセズは上昇したものの、半導体株全般への買いを誘う形にはならず、18日の米フィラデルフィア半導体株指数は1%を超す下落となっている。米利下げ観測の後退を受けて米長期金利に再び上昇圧力が掛かり、ハイテク株への逆風が吹くなか、東京市場で半導体セクターは売り直しの動きとなっている。東京エレクトロン<8035>やSCREENホールディングス<7735>、ディスコ<6146>も軟調に推移している。

■KOA <6999>  1,419円  -17 円 (-1.2%)  11:30現在
 KOA<6999>が反落している。18日の取引終了後、集計中の24年3月期連結業績について、営業利益が従来予想の23億円から33億1300万円(前の期比67.6%減)へ、純利益が22億円から27億6900万円(同62.4%減)へ上振れて着地したようだと発表。これを受けて朝方は高く始まったものの、全般安とあって買いが続かずマイナスに転じている。自動車向け市場の需要が堅調に推移している一方、産業機器や民生機器市場を中心に顧客の在庫調整が継続していることから売上高は651億円から648億3500万円(同13.6%減)へ下振れたようだが、為替が円安で推移したことやコスト抑制の取り組みなどにより利益は上振れたとしている。

■新都ホールディングス <2776>  101円  +30 円 (+42.3%) ストップ高   11:30現在
 新都ホールディングス<2776>がストップ高の101円に買われている。18日の取引終了後、金属リサイクル事業を行う北山商事(長野県長野市)を簡易株式交付により子会社化すると発表しており、これを好感した買いが流入しているようだ。新都HDは、金属リサイクル事業の仕入れの約70%を北山商事から行っており、金属リサイクル事業を含む貿易部門の一層の拡大を図るのが狙い。また新都HDの金属リサイクル事業は現在、鉄くずスクラップの輸出が中心だが、北山商事を子会社化することで、鉄くずスクラップの集荷・切断・圧縮などの工程を得た商品をグループ内で製造できるようになり、それらの商品を取引予定先企業に直接販売とスクラップヤードへの販売が可能となることで業績への貢献を見込むとしている。

■コマースワン <4496>  800円  +13 円 (+1.7%)  11:30現在
 コマースOneホールディングス<4496>が続伸している。18日の取引終了後、SaaS型ECサイト構築プラットフォームを提供する子会社フューチャーショップが、SBフレームワークス(東京都江東区)のEC物流代行サービスとの連携を開始したと発表しており、好材料視されている。SBフレームワークスはソフトバンクグループ<9984>傘下の物流サービス会社。今回の連携により、「futureshop」または「futureshop omni-channel」を利用中のEC事業者は、ECに特化した物流代行サービスを少量から短期間で利用できるようになるとしている。なお、同件が25年3月期業績に与える影響は軽微としている。

■クリングルファーマ <4884>  568円  +4 円 (+0.7%)  11:30現在
 クリングルファーマ<4884>が反発している。この日の寄り前、東北大学との間で実施した筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者に対して組み換えヒトHGFタンパク質製剤を投与する第2相臨床試験の追加解析として、検体試料のバイオマーカー解析に関する共同研究契約を締結したと発表しており、好材料視されている。治験で取得した検体試料について神経変性や神経炎症のバイオマーカーを測定し、HGF投与による効果を検証することが目的で、効果の検出しやすい患者集団の特定など、次相試験のデザイン策定に重要な情報が得られることが期待されるという。なお、同件による業績への影響は軽微としている。

■レアジョブ <6096>  686円  -32 円 (-4.5%)  11:30現在
 レアジョブ<6096>が大幅反落している。18日の取引終了後、集計中の24年3月期連結業績について、最終損益が従来予想の4億円の黒字から3億円の赤字(前の期1億9400万円の黒字)へ下振れて着地したようだと発表しており、これを嫌気した売りが出ている。資格スクエアの株式取得時に発生したのれん及びその他資産や、児童生徒向けオンライン英会話サービスに係るソフトウェアなどに関して減損損失を計上したことが要因という。なお、子ども・子育て支援事業において売上原価が想定を下回ったことから、営業利益は6億円から6億9000万円(前の期比3.0倍)へ上振れたようだ。

●ストップ高銘柄
 コンヴァノ <6574>  1,080円  +150 円 (+16.1%) ストップ高   11:30現在
 など、2銘柄

●ストップ安銘柄
 エコモット <3987>  553円  -100 円 (-15.3%) ストップ安   11:30現在
 以上、1銘柄

株探ニュース(minkabu PRESS)

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最終更新:4/19(金) 12:36

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