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メキシコ進出の最大のメリットは米国輸出のコスト削減だ。米国がメキシコ、カナダと結ぶ「USMCA(米国・メキシコ・カナダ協定)」では、関税なしで米国に自動車を輸出するために必要な北米生産の割合を厳しくした。相次ぐストライキで米国の人件費は上昇し、メキシコとの賃金格差も拡大しつつある。 23年は独BMWや欧州ステランティスもメキシコでのEV生産を発表した。テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)も、メキシコの新工場を低価格EVの量産拠点とする方針を示している。メキシコは世界大手のEV生産の要となりつつある。 メキシコ銀行協会のフリオ・カランサ会長は、ニアショアリングがメキシコにすでに170件の投資を呼び込み、総額740億ドルをもたらしたとの試算を明らかにした。米国と国境を接し、多くの輸出品の輸送ルートが確立されているメキシコは中南米諸国の中でも最も大きな恩恵を受ける。 「ニアショアリングの動きは5〜8年は続くだろう」。メキシコ情報サービス企業のリカルド・トレホゼネラルディレクターはこう予想する。23年1〜9月のメキシコへの直接投資は329億ドルに急増し、すでに22年通年の9割に達している。
Re:2024年5月16日、米国政府…
2024/05/16 09:21
キャサリンタイ米国貿易代表部( USTR )代表は 、中国の電気自動車メーカーはメキシコやベトナムなどに工場を建て、現地で作った製品を米国に輸出する案を検討しており、メキシコは米国、メキシコ、カナダ協定(USMCA)により米国に輸出する際、ほぼ無関税が適用され、ベトナムは米国商務省が「市場経済」地位付与を検討中で、これによりベトナム産製品に課される関税は低くなる。USTR側は、 USMCAに「不当な補助金と関税回避努力を取り扱うための条項」があることを指摘し、関税以外に様々な措置を取ることができると述べた。 米国商務省の「市場経済」地位を付与することは、中国を含む国々との貿易関係において重要な意味を持ち、これは、特定の国や地域に対して市場経済の地位を与えることで、その国や地域の経済活動や貿易における取扱いを、「市場経済の原則に基づいて行う」ことを意味する。市場経済地位を持つ国は、他の市場経済国と同等の取扱いを受けることが期待され、例えば反ダンピングや反補助金措置などの貿易関連の規制の適用を受けにくくなったり、公正な取引条件の下で貿易が行われることが期待される。