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トルコ、公共投資15%削減 高インフレの抑制狙う トルコ政府は13日、財政緊縮策を発表した。公共投資の対象案件を絞って15%減らすほか、政府支出も10%削る。高インフレを抑える狙いだが、歳出削減規模は小さく効果は限られるとの見方がある。 インフラなどへの公共投資は進捗率が75%以上で完成に近いものや地震対策などに絞る。政府による自動車の購入や新しい建物の建設を今後3年やめる。 政府は具体的な歳出削減の規模や時期を明らかにしていない。現地メディアは今回の政策で1000億トルコリラ(約4800億円)の削減につながると伝えた。 トルコは2024年の歳出額を11兆890億リラと見込む。今回の削減規模は1%以下にとどまる可能性がある。 シムシェキ財務相は13日の記者会見で「我々の最優先事項は生活費の高騰を解決することだ」と強調した。今後さらなる対策を発表するという。 トルコ政府はインフレ率を1桁台にまで抑える目標を掲げる。足元はおよそ70%のインフレ率で推移する。中銀は5月に75〜76%でピークに達した後、低下するとみている。 エルドアン大統領が23年5月の大統領選の決選投票で再選した後、具体的な財政緊縮策を公表するのは初めて。 エルドアン氏は選挙前に中銀に利下げするよう圧力をかけ、物価高を招いた。再選後は中銀が利上げに転じ、年8.5%だった政策金利を段階的に50%まで引き上げた。今後は金融政策に加え、財政政策でもインフレ抑制を探る。 ビルトゥス・グローカル・コンサルティングのエコノミスト、イナンチ・ソゼル氏は今回の政策について「政府の方針転換を確認するサインだ」と評価する。有権者の支持を得るため、エルドアン氏が財政緊縮を先送りするとの見方もあった。 トルコ政府は今回、官民パートナーシップ(PPP)による契約の見直しに言及しなかった。企業に一定の収入を保証し、橋梁や空港などの大型開発を後押ししてきた。想定ほど利用が伸びず政府が収入を補塡する事例が相次ぎ、大きな財政負担になっているとされる。
【朝鮮労働党】 昨日のトル…
2024/05/23 10:00
【朝鮮労働党】 昨日のトルコリラ円も4.80円台で底堅く、4.87円まで強含みました。156円後半まで上げ幅を広げたドル円に後押しされました。 本日のリラ円はトルコと経済的に結びつきの強い欧州の購買担当者景気指数(PMI)をまずは確かめ、日本時間20時のトルコ中銀による金融政策公表を待つことになります。足もとでは日足一目均衡表・転換線や21日移動平均線がジワリと水準を切り上げてきており、本日4.81円に位置する両線がサポートとして機能するかがチャート上では注目されます。 欧州前半の仏・独やユーロ圏の5月PMI速報値では、サービス部門は景況判断の境目50の上で総じて底堅い結果となりそうです。50を割り込んで推移の製造業も前回から上振れが見込まれています。市場予想に沿った内容となれば、依然としてこれら地域に頼るところが大きいトルコ経済にとっても悪い話ではないでしょう。積極的にリラ買いという材料でもないですが、下値の固さに繋がると見込まれます。 トルコ中銀が本日開く金融政策委員会(MPC)では、主要政策金利である1週間レポレートは50%で据え置きが大方の見込みです。来月初めに発表される5月トルコ消費者物価指数(CPI)は前年比で70%超えが確実視されているものの、金融当局はそこでインフレ上昇はピークアウトするとの見通しを繰り返し述べています。シムシェキ財務相は先日、金利はインフレを抑制するために十分な水準と言及し、追加利上げを暗に否定しました。 トルコ中銀は声明では、引き締めスタンスの継続を再確認するでしょう。ただもし、利上げサイクル自体の終了を示唆するようだと、実質金利マイナス幅が依然として大きい分だけリラ売りに反応する場面があるかもしれません。 本日のリラ円は4月29日高値4.91円を目先の上値めどとし、超えるようだと節目5円が意識されるでしょう。下値めどは16日安値4.75円を想定します。 【今日の予定】 20:00 トルコ中銀、政策金利発表(予想:50.00%で据え置き) 【昨日の指標結果】 (結果) (予想) 特になし 【昨日のレンジ】 4.84円-4.87円