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投稿コメント一覧 (667コメント)

  • 2020.04.14 「COVID-19に関する新たな研究開発プログラムに構造ベース創薬の専門知識を応用」のIR(おしらせ)読み返して見ましたが、

    「当社グループは、治療薬開発の重要な標的とされている SARS-CoV-2 MPro プロテアーゼ(Nsp5)の活性を阻害する新規化合物を特定するための、新たな研究開発プログラムを開始しました 。
    (中略)
    なお、この大切な非営利 (SARS-CoV-2 MPro プロテアーゼの活性を阻害する新規化合物を特定するための、新たな)研究活動への投資による、当社グループの財務諸表への重大な影響はありません。」とあります。
    ※(SARS-CoV-2 MPro プロテアーゼの活性を阻害する新規化合物を特定するための、新たな)部分は付け加えました。

    中学生程度の読解力があれば分かると思いますが。
    非営利の研究活動は「SARS-CoV-2 MPro プロテアーゼの活性を阻害する新規化合物を特定するための」のもので、今回特定できたので(非営利の研究活動は)これで当然終了です。
    製造業において企業活動はざっくり、研究開発(R&D)→性能検査→製造→販売などがあります。非営利なのは研究開発(R&D)まででしょう。
    かりに、そーせいが以後の部分を非営利(無償で)行い、コロナ治療薬を早期に完成させ、世界を救うようなことがあれば、それこそ、そーせいの名が世界中にとどろき、「ノーベル平和賞と生理学医学賞」同時に受賞するぐらいのナイチンゲールなみの快挙でしょう。

  • コロナ(COVID-19)に関して、これまではワクチン開発に注目が集まっていましたが、インフルエンザを見れば分かる様に、ワクチンがあってもインフルエンザはなくなりません。更にコロナワクチンが出来た所で、COVID-19はRNAウイルスなので変異しやすく(直ぐコピーミスをする)ワクチンの有効性にも問題があります。なのでウィズコロナ(インフルの様に撲滅できるとは限らない)には治療薬が必須であります。
    今回そーせいが特定した低分子化合物は、COVID-19が増殖する時に必要なM-Proプロテアーゼと言う酵素を阻害し増殖を食い止めるもので、インフルエンザでは新しい治療薬のゾフルーザに相当します。(タミフル・リレンザなどはウイルスを細胞内に止めるもの)よってインフルエンザの様にコロナ陽性と判明した時点でこの薬を服用すると(初期で増殖を抑え)後は自己免疫で約1週間かからず回復します。野村氏が書かれている様に、コロナもインフルと同じ様に怖い病気ではなくなります。
    何より、そーせいヘプタレスのSBDD技術による化合物特定のスピードと効果(薬効/選択性)、そして低分子薬の安価で経口可能な利点に改めて感心させられております。

  • 新しくフェーズⅠ入りしたファイザーのPF-07054894(CCR6拮抗薬)は、炎症性腸疾患(IBD)適応で、画期的医薬品(ファースト・イン・クラス)の可能があります。
    炎症性腸疾患は、潰瘍性大腸炎やクローン病ベーチェット病などがあり、自己免疫疾患(本来ウイルスやがんを殺すはずの免疫細胞が、自分の細胞を攻撃する)のひとつ。他に関節リューマチやバセドー病など沢山あります。
    炎症性腸疾患の現在の治療薬としては、ヒュムラやレミケードなどのTNFα阻害薬と新しくゼルヤンツ(ファイザー)などのJAK阻害薬などがありますが、基本関節リューマチで開発された薬です。
    CCR6をターゲットにした薬剤は他にありませんし(なので、出来たら画期的新薬)上記に書いてあるように炎症腸疾患の他に関節リューマチなどの適応も考えられます。
    (参考/関節リューマチの治療薬ヒュムラ 2019年売り上げ 2兆8731億円)

  • まだその論文も読んでいませんし、CXCR4(ケモカイン受容体)拮抗剤については不勉強ですが(又詳しいく調べておきます)CXCR4(ケモカイン受容体)拮抗剤は、血液のがんである多発性骨髄腫やホジキリンパ腫(悪性リンパ腫)に効果が有るようです。ホジキリンパ腫はオプジーボ・キートルーダ共に承認されていますが、多発性骨髄腫瘍は承認されていなかったと思います。
    オプジーボ・キートルーダ等の抗PD-1抗体医薬品の苦手な血液がんの新しいターゲットとして、ケモカイン受容体をターゲットにする事は新しいがん治療薬として有効なのでは。

  • 今回Tempero Bio社に導出されたHTL00 14242(mGlu5 ネガティブ アロステリック モジュレーター)について。
    オルソステリック部位は、GPCR(Gタンパク質共役受容体/M1受容体やA2a受容体など)が生体内のリガンド(M1ならアセチルコリンなど・A2aならアデノシンなど)が結合し細胞の働きにスイッチを入れる通常の鍵穴の部分。リガンドが鍵の働きをする。この生体内のリガンドの代わりに合鍵の役割するのが、M1ならHTL18318などの化合物で、18318はオルソステリック部位に結合し、アセチルコリンと同じ働きをして、脳神経のネットワークをつなぐ。
    アロステリック(別の場所)部位は、オルソステリック(元の場所)部位とは別の場所にあり、ネガティブ アロステリック モジュレーターは拮抗薬、ポジティブ・アロステリック・モジュレーターは作動薬の働きをする。このアロステリック部位をターゲットとする創薬は、GPCR創薬のなかでも最新のものである。
    今回のmGlu受容体でもmGlu1~mGlu8まで8種類もあるが、そのなかで神経疾患に大きく関わるmGlu5のアロステリック部位のみに作動するネガティブ アロステリック モジュレーターを設計するそーせいヘプタレスのSBDD創薬技術は、やはり世界最先端の技術であると改めて感心している。
    mGlu5は今回、「まずは物質使用障害および不安障害での開発」と言っている様なので、その他の疾患(元々やっていた筋萎縮性硬化症や更に統合失調、うつ病など神経疾患)にも適応拡大する可能性があります。

  • 確かに金額の明示がないのが引っ掛かります。
    「契約一時金および戦略的株式持分として Tempero Bio 社の株式を受領する」
    契約一時金=現金 + Tempero Bio 社の株式 ともとれるし、
    契約一時金 + 戦略的株式持分 = Tempero Bio 社の株式 ともとれますね。
    日本語紛らわしい。

  • 今回の契約は、過去のアストラゼネカとテバと同等規模。
    アストラゼネカ(A2a)一時金10MD(約10.5億円)マイル合計500MD(530億円)
    テバ(偏頭痛)一時金10MD(約10.5億円)マイル合計400MD(420億円)なので
    一時金は10MD(約10.5億円)位を、現金(現金以外だと何だろう)と株式で受け取れのでは。
    現在1相で不安(パニック)障害および薬物乱用障害(モルヒネ、コカイン、覚醒剤、アルコール)障害でやっているようですが、HTL0014242はグルタミン酸受容体のネガティブアロステリックモジュレーター(受容体拮抗薬と同じ働きで選択性が高い)なのでALS(筋萎縮性側索硬化症)やアルツハイマーの適応もあるのでは。
    とにかくグッドニュース。コロナ禍のなかで、又ひとつパイプラインの進捗を達成したそーせいの評価が上がることを期待いたします。

  • takさんこんにちは、いつも貴重な情報ありがとうございます。
    現在アッビィのアルツ適応の臨床入りパイプラインは、ABBV-8E12(フェーズⅡ)とアレクターのAL002とAL003(共にフェーズⅠ)の3つですよね。
    Mシリーズの行方について発表が遅れているのは、アラガン買収での両パイプラインの見直し、コロナの影響(Mシリーズの化合物が沢山あるので、全てに長期毒性試験をやっているのかも)などが考えられますが、アッビィがここまで先延ばしたのは、ABBV-8E12の進捗状況を見てからMシリーズの去就を判断する為である、と考えております。
    アレクターのAL002とAL003はフェーズⅠなのでフェーズⅡまでは進めてるでしょう。問題のABBV-8E12ですが、早期アルツハイマー適応と同時に初めた、 進行性核上性まひ(PSP)適応を途中解析での効果が期待外れだったことを受けて2019/7に中止しています。PSPはアルツと同じで神経細胞にタウたんぱく質が蓄積して発症するもの、アッビィは「アルツは早期なのでタウの量が少なくアルツ適応は大丈夫」と説明していましたが、同じタウ標的なので成功の確率は低いと考えるのが自然。
    そうなると、M1を初めMシリーズのアッビィによる継続の確率は上がるのでは、しかしサブライセンスの可能性とか、M1(18318)の他にM1(9936)その他バックアップ、更にM4・M1/4もあり、どうなるか本当に予測不能ですね。

  • ( )の中が抜けていたので訂正しておきます。

    ウブロゲパント・アトゲパントは(先発でしかも)経口薬ですが、takさんの解説通り、(そーせいの偏頭痛薬 HTL0022562の方がウブロゲパントやアトゲパントより)速く・長く・そしてより良く効くので、急性期・予防共に有効で(後発でも十分勝機はある)でしょう。

  • 疼痛は、第一三共アメリカが去年だったか疼痛関係から完全撤退して、日本に集中してやるのかと見ていたのですが、やはりそーせいとの契約も中止(中断)になりましたね。
    疼痛(痛み止め)は規模がデカイし(生活において一番身近な薬)、色々な作用機序の薬があっていいと思います。今後の進展に期待しましょう。

  • takさんこんにちは。
    私もHTL0022562は、2019/09/13「知識」などを見て、現在の上市品より優秀だと考えておりました。
    上市品のなかで、抗体医薬品は高価で点滴又注射なので、低分子のHTL0022562が圧倒的に患者、医療財政に優しいですし、ウブロゲパント(急性期治療)アトゲパント(予防薬)は経口薬ですが、takさんの解説通り、速く・長く・そしてより良く効くので、急性期・予防共に有効でしょう。なにせ痛みは、速く・長く・良く効く薬が一番(色々な病気で入院しましたが、ロキソニンにはお世話になりました)。
    CGRP偏頭痛市場は激戦ですが、後発でも十分勝機はありますよね。StaR-SBDD創薬技術の賜物です。

  • ノーベル賞の対象になったオプジーボ(免疫チェックポイント阻害薬)が、最初は悪性黒色腫(皮膚がん)から各種がん(非小細胞肺がん・腎臓がん・胃がん・ホジキンリンパ腫・頭頚部がん・悪性胸膜中皮腫など)に適応拡大したように、
    A2a(AZD4635)も去勢抵抗性前立腺がんを突破口にして、各種がんに適応拡大されて行くことを期待しております。

  • そうだったのですね。良くわかりました。
    私が記憶してたのは、そーせいの株主になった2015年ころので、
    シャイアーから返還された後、AZに導出するまでA2a(AZD4635)は、ADHD適応でそーせいは進めていたので、シャイアーもADHDかと思っていました。
    A2a(AZD4635)はがんだけではなく、色々な可能性ががありそうですね。

  • AZD4635は元々、ADHD(注意力欠場、多動性症候群)適応だったと記憶していますが。

  • トリネガでしたか。それは大変でしたね。
    実は私もCTで肺腺がん(ステージ1)の診断を受け、あらゆる検査で「10中8、9がんです」と言われて手術を受けたのですが。いざ取り出して見ると、がんではありませんでした。不幸中の幸いなのですが。しかし、あの手術後の痛みたるや、加えて現在も胸の神経痛が残っております。
    そういった経験もあるので、そーせいのA2aに限らず一日でも早く薬でがんが根治出来る時代が来て欲しい。特に、副作用の心配もなく、経口でき、かつ安価なA2aには期待しております。

  • takさんお久しぶりです。紆余曲折あっての本板復活、何よりです。
    私もこの掲示板が少しでも活気があり、見ている人の参考なるような有意義な物になればと日頃考えておるのですが、力不足で投稿はたまにしか出来ていません。
    AZD4635はヘプタレスまた次世代がん免疫A2a阻害剤のなかではトップランナーですよね。
    少し暇で、takさんの過去ログを拝見していたのですが、肉親の方ががんにり、がんについて随分勉強されたと。その知識もあり、医者との話し合いもスムーズに進み、幸いがんには打ち勝ったと記されておりました。がんに関しても相当な知識を持ち合わせているとかと存じます。
    AZD4635の詳細、楽しみにしております。

  • 又、アミロイドβ仮説またはタウ仮説による認知症薬が失敗している原因の1つに、血管脳関門(BBB)の通過と言うハードルがある。
    血液脳関門はフィルターのようなもので、ここで有害物や不要物が厳重にチェックされ、選別された物質だけが脳の神経細胞に送られる。Mシリーズの様な低分子薬でさえ、通過出来るのは2%程と言われている。
    ましてや、アミロイド仮説などによる認知症薬の大半が、分子量の大きい抗体医薬品、血管脳関門を通り抜けられる訳がない(薬剤が脳神経に届かない)
    エクソソームを使って薬剤を届ける技術(DDS)などは開発されつつあるが。

  • 捕捉

    >認知症は、アミロイドβ蓄積→タウ蓄積→神経細胞が死→脳が萎縮→認知症 発症 と言うメカニズム

    しろーと考えですが、この理論自体が間違っているので、今までメガファーマがこぞって新薬を開発しようしていますが、失敗してるのかもしれません。

    認知症→ここでは半数以上を占めるアルツハイマー型認知症、
    レビー小体型認知症(DLB)は、ずばりレビー小体と言うたんぱく質が原因です。

  • >この5年間にアルツハイマーに関する新たな知見が数多く発見されており

    認知症は、アミロイドβ蓄積→タウ蓄積→神経細胞が死→脳が萎縮→認知症 発症 と言うメカニズムで、新しい理論は、このアミロイドβやタウと言うたんぱく質の発現を除去、もしくは阻止しようとするものですが、今まで新薬開発はほぼ失敗しています。

    >そーせいのムスカリンが開発された当時に常識であった認知症の病理メカニズムに関する仮説が現在では否定されている

    そーせいのムスカリン受容体作動薬(M1を初めてとするMシリーズ)は現在唯一の認知症薬であるコリンエステラーゼ阻害薬(アリセプトなど)を発展させたもの。
    コリンエステラーゼ阻害薬とは、脳神経細胞のネットワークをつなぐアセチルコリンが認知症患者では減少してくるので、アセチルコリンを減少させるコリンエステラーゼを減らす薬(結果アセチルコリンの量が増える)。しかし老人はアセチルコリンの量自体が減少するので効き目がなくなってくるし、毒性も強い。(不可逆のコリンエステラーゼ阻害薬の代表がサリン)
    それに対してMシリーズはこの神経ネットワークに重要なアセチルコリンの代わりに、受け手であるムスカリン受容体に作動するもの。M1受容体に作動すると認知障害、M4受容体に作動すると行動障害を改善する。これらはヘプタレスのフェーズ1又キサノメリンなどで検証済。
    いい加減な投稿は控えてください。

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