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アメリカ ドル / 日本 円【usdjpy】の掲示板 2024/04/27

植田日銀は円安が物価上昇に繋がるメカニズムとして①輸入価格の上昇(第一の力)、②輸出企業やインバウンドなどの円安恩恵企業が潤うことによる賃金上昇と需要の改善(第二の力)の二つを挙げている。
このうちの①については「輸入価格が上昇しても需要が追い付かないから効果は限定的」として、②が到来するまでは金融引き締め局面には無いと考えている。

でも、食料や資源を輸入に頼っている日本では輸入価格が上昇しても買わざるを得ないという事態があるから、植田日銀の想定よりは遥かにダイレクトに円安が急激な物価上昇に繋がっている。
「ガソリン高いから入れません、食料が高いから食べません」とはならない訳で。

また、大手輸出企業には相当の外国資本が入っており、円安によって利益が得られたとしても、その分は配当などで海外機関投資家に流れるだけで、賃金上昇による国民所得向上への効果は限定的。
そもそも一部企業や産業の賃金が上昇しても、それが全体に結びつかないのはトリクルダウンの失敗により既に証明されている。

ようするに現状では「第一の力」で物価だけが上がり、「第二の力」である賃金上昇は限定的ないしはやってこない。
この詭弁は緩和継続による円安の正当化のための理屈でしかないんじゃないか?