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モバイルクリエイト(株)【3669】の掲示板 2016/10/22〜2016/12/21

 大手携帯各社はドローン(小型無人機)の実用化に相次いで乗り出す。ソフトバンクは19日、北海道倶知安町のスキー場でドローンと気球に携帯電話の中継装置を搭載し、遭難事故の早期救助につなげる実験を公開した。KDDIもゼンリンと機体開発のプロドローン(名古屋市)と提携、災害援助などに役立つシステム基盤を開発する。

 ソフトバンクはニセコ地区のスキー場で3メートルほどの深さにスマートフォン(スマホ)を埋め、上空に気球とドローンを飛ばして位置情報を検知する実験を始めた。スキー場はスマホが使えるが、周辺の基地局からの電波は雪に反射するため、遭難事故などでスマホが深く埋まると電波が届きにくい。

 中継装置を積んだ気球やドローンを上空に飛ばすと電波の反射を抑えられ、スマホの全地球測位システム(GPS)の情報を拾いやすい。ソフトバンクは総務省から携帯網を活用した遭難救助の調査事業を受託しており、実用化に向け来年3月まで実験を重ねる。

 KDDIなどが作るドローンも災害援助を用途の一つと見込む。独自の運行管理システム「スマートドローンプラットフォーム」ではゼンリンの地図を使い、ビルの高さなども把握。安全な航路で目的地まで運行する。災害時にドローンのアームで危険物をつかんだり、撮影したりする使い方も想定している。2017年度中にも実験を開始し、18年度をメドに事業化を目指す。