野村マイクロ・サイエンス(株)の決算情報

野村マイクロ・サイエンス株式会社の主な事業セグメントは、水処理装置事業です。国内外で水処理装置の設計・施工・販売とメンテナンスを行っており、日本、韓国、中国、台湾、米国、その他の地域で事業を展開しています。

2025年3月期の連結業績は、売上高963.59億円(前期比32.0%増)、営業利益153.72億円(同44.4%増)、経常利益133.99億円(同23.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益101.99億円(同27.8%増)となり、過去最高水準を達成しました。主要顧客である半導体関連企業の設備投資が旺盛で、受注高も945.31億円(同32.7%増)と過去最高を記録しています。特に米国での大型水処理装置案件が好調でした。

総資産は前期末比65.4%増の1,167.83億円となりました。主な要因は契約資産の増加417.81億円です。負債は前期末比91.4%増の797.69億円となり、主に短期借入金が297.77億円増加しました。純資産は前期末比28.0%増の370.13億円となり、自己資本比率は31.2%(前期末40.4%)となりました。

営業活動によるキャッシュ・フローは187.29億円の支出(前期は186.62億円の支出)となりました。主な要因は、税金等調整前当期純利益133.99億円、棚卸資産の減少82.16億円があった一方、売上債権の増加469.46億円があったためです。投資活動によるキャッシュ・フローは42.15億円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローは271.78億円の収入となりました。

2026年3月期の連結業績予想は、売上高600億円(前期比37.7%減)、営業利益62億円(同59.7%減)、経常利益51.84億円(同61.3%減)、親会社株主に帰属する当期純利益38.37億円(同62.4%減)を見込んでいます。前期の米国大型案件の反動や、大型案件の受注が下期に想定されていることが減収減益の主な要因です。一方、受注高は1,172.29億円(同24.0%増)を見込んでおり、半導体関連市場の投資意欲は引き続き旺盛と予測されています。

当期の配当は、中間配当20円、期末配当60円の年間80円を予定しています。次期の配当は、中間配当20円、期末配当50円の年間70円を予定しています。なお、2024年4月1日付で1株を4株に分割する株式分割を実施しており、これらの配当金額は分割後の金額です。