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ゴルフのニュース
ゴルフ場では直前キャンセルによる損失を抑えるため、キャンセル料を設けるケースが増えています。そんな中、危険な暑さが予想される日はキャンセル料を免除するゴルフ場が登場。猛暑時代の新たな熱中症対策として注目されます。
ゴルフ場では近年、直前キャンセルによる損失を抑えるため、キャンセル料の徴収を明確化、厳格化するコースが増えてきました。
その一方、東急ゴルフリゾートは、暑さ指数「WBGT」が33以上となる日にキャンセル料を免除する制度を導入しました。猛暑時代の新たな熱中症対策となるのでしょうか。
ゴルフ場にとって、予約の直前キャンセル、いわゆる“ドタキャン”は頭の痛い問題です。インターネットで簡単に予約できるようになり、同じ日に複数のゴルフ場を押さえ、天気予報や同伴者の都合を見て一つを残し、それ以外を直前にキャンセルするケースもあります。
そうしたなか、キャンセル料の徴収とは一見、逆方向ともいえる新たな動きが出てきました。
東急リゾーツ&ステイが運営する芝山ゴルフ倶楽部、鶴舞カントリー倶楽部(ともに千葉県)などは、2026年度から、危険な暑さが予想される日にキャンセル料を免除する制度を導入しました。
芝山ゴルフ倶楽部は7月10日、鶴舞カントリー倶楽部は翌11日に制度を発表。両コースでは、7月13日から9月までを適用期間としています。
プレー日当日の午前6時時点で、午前7時から午後3時までの間に暑さ指数「WBGT33以上」となる予報が出た場合、当日のキャンセル料を免除します。
ただし、連絡をしない無断キャンセルは免除の対象になりません。
なお、気象庁が定める「猛暑日」は、日最高気温が35度以上の日を指します。
一方、東急ゴルフリゾートの免除基準はWBGT33以上であり、両者は同じ指標ではありません。
東急リゾーツ&ステイの広報に制度を導入した理由を聞くと、「近年の猛暑に伴い、お客様の安全を最優先とする観点からです」との回答でした。
WBGTは、気温だけでなく、湿度、日射や地面などからの輻射熱を取り入れた暑さの指標です。単純な最高気温よりも、実際に人体が受ける熱の負担を判断するのに適しています。
東急ゴルフリゾートがキャンセル料制度を導入したのは、25年10月1日以降に取得した予約からです。
芝山ゴルフ倶楽部と鶴舞カントリー倶楽部の通常予約では、プレー日の7日前から、平日は1組4000円、土日祝日は同8000円が発生します。
当日の無断キャンセルは、1組につき平日8000円、土日祝日は1万6000円です。
広報によると、通常のキャンセル料は請求書を発行し、予約者に入金してもらいます。ビジターについても同じ方法です。
つまり、キャンセル料は単なる注意書きではなく、実際に徴収する制度として運用されています。
その一方で、危険な暑さが予想される日には例外を設け、利用者の安全を優先しました。通常時は予約のルールを守ってもらい、健康被害の危険性が高い日はキャンセルしやすくする。キャンセル料の徴収と熱中症対策を両立させようとする取り組みといえます。どの程度の免除が発生すると予想しているかについて、同社は回答を控えました。また、キャンセル料免除以外の暑さ対策についても、「ゴルフ場の設備、環境等によって対応が異なるため」として、一律の回答はしていません。
奥野社長は東急ゴルフリゾートの取り組みについて、「合理的だと思います。もちろん、ゴルフをして健康を崩してしまっては意味がありません。
安心、安全が何よりも優先されるという考え方は、どこのゴルフ場でも同じだと思います」と評価します。
「暑さを理由にキャンセル料を免除するのであれば、雨の場合はどうするのかという意見も出てくると思います。予報では雨でも、実際にはゴルフ場で降っていないことがあります。暑さについても、予報と現地の状況が違う可能性があります」
奥野社長は、泉ヶ丘カントリークラブでは暑い日にも安全にプレーできる環境を整えることを重視していると言います。
「(猛暑日に)来ていただいても大丈夫なように、クーラー付きカート(20台)を用意し、冷たいお茶を提供しています。茶店でも氷を十分に準備するなど、熱中症対策を万全にしてお客様を迎えるという考え方です」
東急ゴルフリゾートは、危険な暑さの日には来場しなくても金銭的な負担が生じない仕組みをつくりました。泉ヶ丘カントリークラブは、暑い日でも安全にプレーできる設備やサービスを充実させています。利用者の安全を優先する目的は同じですが、その実現方法は異なります。