業績が良い事、増配をした事は評価したいが、相変わらず、株主・投資家の事を軽視した会社のスタンスには、違和感が強い。
今日公表された前期(2026年3月期)の業績予想の上方修正と、2026年3月期の配当予想の修正(増配)を見ると、改めて、3月27日に公表した2027年3月期から2029年3月期にかけての中期経営計画はいったい何だったのか?と思う。
他の方が、
>2029年3月期の営業利益、経常利益の目標が何故前期より下なのでしょうか?
>今回の業績は一過性のものという理解で宜しいでしょうか?
と書いているが、まさにその通りだろう。
しかし、時期的に、3月27日の時点では、2026年3月期決算の数値について、ある程度は把握出来ていたと考えられる。
詳細な数字はともかく、月次で業績を把握しているのだから、2月までの数字は当然分かっていたし、情報システムに投資して来たのだから、3月の数字についても、全くのノーアイディアだったとは思えない。
そうすると、2026年3月期の時点で、既に営業利益30億14百万円、経常利益37億88百万円、という実績が出ているのに、何故、3年後の業績目標が営業利益30億円、経常利益35億円なのか、全く理解に苦しむ。この3年間、全く成長しないつもりなのだろうか?
僕自身は、前期の業績が一過性だとは全く思っていない。それは、他の電気工事会社の業績を見ても明らかだろう。
しかし、あの様な中期経営計画の数値が公表されたら、「今回の業績は一過性のものという理解で宜しいでしょうか?」と疑念を持つ人が出て来るのは当然だろう。
また、中期経営計画では、配当性向30%、DOE2%という、株主を軽視した、とんでもない株主還元の目標(目処)を掲げていた。あの中期経営計画の数値を見て、これはだめだ…と思ってこの株を売った人も多かったのではないか?
前期の配当性向は65円÷180円=36.1%であり、30%という数字は何だったのか?という話だろう。僕自身は、配当金額については、「配当性向40%以上、DOE3%のどちらか高い方」という決め方が良いと思っているが、前期の配当を65円にしたこと自体は評価している。
しかし、こういう判断が出来るのであれば、「30%を目処とする」などと書くべきではないだろう。「30%以上とする」ならまだ分かるが、30%目処と書かれたら、普通は、それしか配当しないのだろうと思ってしまうだろう。
何故、3月27日の時点であの様な内容の中期経営計画を公表したのか、会社側は説明責任を果たすべきだと思う。
また、配当の予見可能性が高ければその分バリュエーション(PER)が高くなる訳だが、配当性向30%、DOE2%以上という、極めて低い水準を目処としながら、実際にはそれよりも高い配当金額を出す、というやり方の場合、減配リスクがあるのではないか?と投資家は考える訳で、経営陣は、投資家心理を全く理解していないと改めて思った。非常にお粗末な話だと思う。