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カゴメ株、6年ぶり高値 24年12月期予想引き上げ好感 30日の東京株式市場でカゴメ株が急伸した。一時前週末比473円(12%)高の4297円まで上昇し、2017年12月以来およそ6年4カ月ぶりの高値をつけた。26日に発表した2024年1〜3月期の連結純利益(国際会計基準)が前年同期比5.8倍の117億円となり、あわせて24年12月期通期の純利益予想を上方修正したことが好感された。 終値は208円(5%)高の4032円だった。24年12月期の純利益は前期の約2倍の210億円となる見通しで、従来予想を30億円上回る。 カゴメは2月1日納品分から、トマトケチャップや野菜ジュースなど、家庭用商品147品目と業務用商品158品目の価格を引き上げた。家庭用の値上げ幅は食品が最大16.4%、飲料が最大13.6%。同社は「価格改定後の需要の落ち込みを予想していた」が、飲料「野菜生活」シリーズの販売促進策が奏功し、売り上げが想定を上回って推移していることなどから通期見通しを引き上げた。 アイザワ証券の三井郁男投資顧問部ファンドマネージャーは、「値上げできる企業は高いブランド力が伴っている裏返しといえる。足元の原材料価格の高騰に一服感が出れば、利益幅の拡大と株価上昇を期待できそうだ」とみる。
AI(人工知能)と言うと、昨年…
2024/05/01 18:44
AI(人工知能)と言うと、昨年世界的に大きな話題になったOpenAI 社が公開したChatGPTを思い浮かべる方も多いと思います。自然な会話形式で精度の高い回答が得られ、文章の要約や議事録の作成など、いままでとはレベルの違うアウトプットを手軽に得ることができるようになりました。業務で使用している方も増えているのではないでしょうか。 ますます関心が高まるAIに対して、シャープは独自のエッジAI技術「CE-LLM(Communication Edge-LLM)」を中心にAI開発を進めており、昨年11月に開催した初の単独技術展示イベント「SHARP Tech-Day」で、「CE-LLM」搭載のAIパートナーやAIアバターを展示(AIアバターは世界最大級のテクノロジー見本市「CES 2024」にも展示)し、スムーズに自然な会話ができるAI技術として注目を集めました。 *「CE-LLM」はシャープの商標登録です。 今回は、「CE-LLM」でどんな暮らしを実現できるのか、どのような技術なのか、開発担当の後藤に聞きました。 ― エッジAI技術「CE-LLM」を使うとどんなことができるのでしょうか? 「CE-LLM」が搭載された端末に質問すると、会話中の間合いが低減され、スムーズで高速、自然な会話で回答してくれます。さらに問題解決のサポートまで対応可能です。 「SHARP Tech-Day」で展示したAIパートナーやAIアバターを例に具体的に説明します。 AIパートナーは、ウェアラブルネックスピーカー「サウンドパートナー」にCE-LLMを搭載したものです。 家族のスケジュールをあらかじめ入力しておき、「週末のレストランを予約したいので家族みんなの予定を教えて」とサウンドパートナーに話しかけると、「家族みんなが空いているのはこの時間です」などと速やかに回答してくれます。そうした会話を通じて、スケジュール調整ができるほか、スマホなどとの連携によりレストランの予約もサポートします。 ほかにも、献立を相談すると、旬の野菜を使ったメニューを提案した上で、水なし自動調理鍋「ヘルシオ ホットクック」にそのメニューをダウンロードするなど、家電製品のコントロールが可能です。 また、買い物相談をすると、会話のやりとりの後に、PCやスマホ、タブレットなどと連携し、おすすめ製品を扱うECサイトへ誘導するといったことも可能です。 このように、会話を軸にハンズフリーで様々なサービスに対応が可能で、家電機器の使い方がわからない場合もAIを介して、短時間に解決できるようになります。 もう一方のAIアバターは、CG(Computer Graphics)モデルとシースルーディスプレイを組み合わせたものです。「サラ」と名付けたバーチャル説明員が、様々な質問に、音声や、身振り手振りの3D(立体)アニメーションで回答します。 「SHARP Tech-Day」や「CES2024」では、展示ブースの見どころをはじめ、イベントの案内係として活躍しました。 ― 人に相談するように会話応答や問題解決のサポートまでできるんですね。エッジAI技術「CE-LLM」について説明して欲しいのですが、まず、“LLM”とはどういう意味ですか? LLMとは大規模言語モデル(Large Language Models)の略で、大量のテキストデータを学習させ構築したAIのことであり、ユーザーの問いかけに対する回答文章などを生成します。有名なものにChatGPT、最近ではGoogle Geminiなどがあります。LLM自体はテキストを生成するものですが、拡張機能を入れると画像の生成も可能です。 ― LLMの一つがChat GPTですか。“エッジAI”とは? ChatGPT などはクラウド経由して利用するAIですが、“エッジAI”とはユーザーの手元にあるエッジデバイス(パソコンやスマホなどの端末)で動作するAIのことです。つまり、クラウド経由でなく、手元にあるエッジデバイスの中で動作します。ネットへのアクセスが不要なので、クラウドへの通信が必要なChatGPTなどに比べ、すばやく返答が可能、かつ個人情報漏洩のリスクがないといったセキュリティ面のメリットもあります。 つづく