検索結果
-
米GDP、第1四半期+1.6%に鈍化 2年ぶりの低い伸び インフレ加速 2024年4月26日午前 5:43 GMT+96分前更新 [ワシントン 25日 ロイター] - 米商務省が25日に発表した2024年第1・四半期の国内総生産(GDP))速報値は年率換算で前期比1.6%増だった。伸びは前四半期の3.4%増から大幅に鈍化し、ほぼ2年ぶりの低い伸びとなった。 個人消費は依然底堅いものの、伸びは縮小した。また、輸入の急増に伴い貿易赤字が拡大し、成長を下押しした。インフレの加速も示され、米連邦準備理事会(FRB)が9月前に利下げに動かないという観測が強まった。 伸びは市場予想の2.4%増に届かなかったほか、FRBがインフレを伴わない成長率と見なす1.8%も下回った。 企業の在庫積み増しペース鈍化や政府支出減も成長への圧迫要因となった。 FRBが物価の目安として注目する食料とエネルギーを除くコア個人消費支出(PCE)指数は3.7%上昇し、前四半期の2.0%上昇から伸びが加速した。 輸送、保険、住宅などのサービスコストの上昇によって押し上げられ、自動車・部品などのモノの価格の下落を相殺した。 米経済活動の3分の2以上を占める個人消費は2.5%増。ただ、伸びは前四半期の3.3%増から縮んだ。ヘルスケアや金融サービス、保険などへの支出が全体の伸びを主導した。一方、自動車やガソリンを含むモノへの支出は減少した。 税金やインフレを考慮した可処分所得は1.1%増と、前四半期の2.0%増から鈍化した。貯金の取り崩しを反映し、貯蓄率は4.0%から3.6%に低下した。 企業在庫は354憶ドル増加。しかし、前四半期の549億ドル増からは積み増しペースは鈍化し、成長率を0.35%ポイント押し下げた。 貿易赤字は前四半期の9185億ドルから9732億ドルに拡大。GDPの伸びは0.86%ポイント押し下げられた。 政府支出は1.2%増と、前四半期の4.6%増から大幅に減速。防衛費を中心に連邦政府の支出が減少したことを受けた。 在庫、政府支出、貿易を除くベースでの成長率は3.1%。前四半期は3.3%だった。 住宅投資は20年第4・四半期以来の大幅な伸びを記録した。住宅ローン金利の上昇にもかかわらず、住宅販売や住宅建設が増加したことが背景。
日産自動車、「旧ケイレツ」を救…
2024/05/08 11:11
日産自動車、「旧ケイレツ」を救済 河西工業に資金支援 2024/05/08 11:00 日経速報ニュース 1163文字 日産自動車が経営難の自動車内装大手の河西工業を資金支援することが分かった。河西工業は主要取引先の日産の生産台数が落ち込み、供給先の分散が追いつかずに苦境が続いていた。カルロス・ゴーン元会長の「系列解体」で資本関係を解消していたが、生産への影響を懸念して支援する。 日産の支援規模は約60億円になる。河西工業が議決権を抑えた種類株を日産に発行する。日産は当面、連結子会社化はしない方針。日産の支援とは別にメインバンクのりそな銀行は金融支援として、既存の債権60億円分を資本性のある劣後ローンに切り替える。 河西工業の借入金は約700億円に上る。このうち22年5月に結んだシンジケートローン(協調融資)が、財務状況の悪化などで銀行側が期限前に一括の返済を求めることができるコベナンツ(財務制限条項)に抵触した。 返済期限は23年4月だったが5度にわたり延長するなど、猶予を求める河西工業と銀行団の交渉が難航していた。日産は主要取引先からの部品供給が滞ると自動車生産に影響が出るとの懸念から支援に回ったとみられる。 河西工業は財務の健全化に向け、りそな銀行から引き続き最高財務責任者(CFO)を役員として引き受ける。日産側から技術者の支援を受け事業再生を目指す。