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欧米 金融政策の掲示板

3月の米住宅着工件数、8月来の低水準-一戸建て3年ぶり大幅減

2024年4月16日
集合住宅の着工件数、新型コロナのパンデミック初期以来の低水準
新築住宅の在庫は2008年以来の高水準、建設業者は着工に一息

3月の米住宅着工件数は前月比で減少した。金利が高水準に張り付いていることで住宅需要は一服し、住宅建設業者も慎重になっている。

キーポイント
住宅着工件数は前月比14.7%減の年率132万1000戸
昨年8月以来の低水準
市場予想の中央値は148万5000戸
すべての市場予想を下回る
前月は154万9000戸(速報値152万1000戸)に上方修正
住宅建設許可件数は4.3%減の年率145万8000戸
前月は152万3000戸(速報値151万8000戸)に上方修正

一戸建て住宅の着工件数は約3年ぶりの大幅減少。集合住宅は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)初期以来の低水準となった。

  ここ数カ月、建設ラッシュが続いていたが、建設業者は一息ついている可能性がある。新築住宅の在庫は2008年以来の高水準にある。

  既に建設中の一戸建て住宅数は昨年5月以来の高水準に増加しており、建設業者は新たに住宅着工を進めていない可能性がある。完工件数も減少しており、建設業者が現在のプロジェクトに集中していることを示している。

今回の統計は住宅市場の回復が踊り場にあることを示している。住宅ローン金利は7%前後でほぼ安定しており、買い手も売り手も、これがニューノーマルであると徐々に受け入れつつある。