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NY債券、長期債反落 10年債利回り4.50%、インフレ懸念や持ち高調整の売り

10日のニューヨーク債券市場で長期債相場は反落した。長期金利の指標となる表面利率4.375%の10年物国債利回りは前日比0.05%高い(価格は安い)4.50%で終えた。インフレ懸念が意識され、米国債相場の重荷となった。米金融政策の先行きを見極めるうえで注目の物価指標の発表を来週に控え、持ち高調整の売りも出た。

ミシガン大学が5月の米消費者態度指数(速報値)とあわせて10日に公表した消費者の1年後の予想インフレ率が4月の3.2%から3.5%に上昇した。インフレ警戒感などから5月の消費者態度指数は67.4と、4月の77.2から低下した。

米連邦準備理事会(FRB)高官からはタカ派寄りの発言が目立った。ボウマンFRB理事は政策金利を現行水準で「長く据え置くことになると予想している」と指摘し、ダラス連銀のローガン総裁は「利下げについて考えるのは早すぎる」と述べた。一方、シカゴ連銀のグールズビー総裁は現在の金融政策について「比較的、抑制的だ」とハト派寄りの見解だった。

来週は14日に4月の米卸売物価指数(PPI)、15日に4月の米消費者物価指数(CPI)と米小売売上高が発表される。14日にはパウエルFRB議長の発言機会もある。5月に入って米長期金利の低下基調が強まり、週初には約1カ月ぶりの水準に低下していた。指標や発言内容次第では再び金利上昇圧力が強まる可能性があり、重要イベントを控えて利益確定の売りが出た。

金融政策の影響を受けやすい2年債の利回りは前日比0.05%高い4.86%で終えた。