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株式投資サロン「株式投資で資産増加をめざしましょう。」part2の掲示板

>>4384

>>krdさん

つまらない回答になってしまうかもしれませんが、大末建設に関しては3Q決算時点で「24年度からDOE4%&総還元性向50%」という株主還元策が発表されていました。DOE4%だと配当は80円強が確約され、当時の株価は1650円程度なので配当利回り約5%となりここからの株価下落はなかなか考えられません。加えてもし業績が上振れれば総還元性向50%に基づき増配や自社株買いとなります。なので「勝ち」か「引き分け」しかないだろうと考えただけで、大末建設の個別業績に特段期待していた訳ではありません。

とは言いつつ、多少は期待していた所もありました。というのも私は、今期はもしかしたら建設株が盛り上がるかもしれないと考えています。なぜなら建設業は、その業態ゆえに前期時点で価格転嫁が遅れていると考えるからです。

極端な話、食品業なら「明日から値上げします」で価格転嫁終了です。しかし建設業は基本的には「工事を○億円で受注」→「その後長期間にわたる工期(費用発生)」となるというのが私の理解です。つまり売上が先に決まってその後継続的に費用が発生してくるので、資材や人件費といったコスト上昇を売上に反映できません。が、今期に工期となる分の費用に関してはさすがに前期の受注段階で価格転嫁ができているのではと考えました。つまり建設業は価格転嫁が今期から本格化するのではというのが私の読みです。政府が公表している工業事業単価のようなものも確認しましたが、やはり今年度は前年度よりも結構が上がっているようです。

まあ乏しい知識で考えただけなので全く的外れかもしれないですが、かつて大手ゼネコンに勤めていたという方に話を少し聞いた際にも、「考えはおおむね間違ってないのではと思う」との見解でした。とはいえ、「発表済みの株主還元策に基づいて結構な増配がある事が見えていた」というのが大末建設に注目した最大の理由です。

  • >>4387

    rinさん

    丁寧にお答えいただき誠にありがとうございます。
    「つまらない」ではない「有用で興味深く面白い」内容で、とても勉強になります。

    そう考えると確かに建設関係の利益率改善は遅効性がありますね。
    前期も受注>売り上げで、受注残を積み上げていますので、当期以降もしばらくは業績好調が続くかもしれません。
    当期の受注の大幅減を見込んでいる点だけが気になりますが、そこは保守的に見ているということなのだと思います。中計では2027年度にかけても強気の見通しですから。