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株式投資サロン「株式投資で資産増加をめざしましょう。」part2の掲示板

>>4161

krdさん

日銀は3月の金融政策決定会合でマイナス金利解除という金融政策の方向転換をしましたが、同時に人為的に1%程度に抑えていたYCCも撤廃しました。

現在日銀は短期の誘導金利を0~0.1%としています。一方、YCCを撤廃した10物国債金利は実勢で0.8%前後です。

今後日銀が金利を引き上げるとするとこの短期の誘導金利を引き上げることになると思います。
引上げ幅は通常0.25%刻みです。

日銀は短期の政策金利を人為的にコントロールしていますが、長期はマーケットに任せています。
米国も同様ですが、注目されるのは長期金利(特に10年物国債)で、短期金利は人為的に抑えらていても、10年国債金利は短期金利の引き上げの可能性が高くなれば先行して上昇すると見ています。

さて、銀行の貸出金利はこの短期金利と長期金利に連動しており、各行最優遇のプライムレートを設定しています。
現在の短期プライムレートは1.475%程度、長期プライムレートは1.6%程度です。

貸出金利はこのプライムレートに貸出先の信用状況や担保の有無等リスクが加味され決まるケースが多いようです。
変動住宅レート金利も短プラに連動するケースが多いです。

短期金利が上がれば普通預金金利もあがりますが、今回は0.001%が20倍の0.02%になった銀行が多いようですが、いずれにしても雀の涙でした。
金利が引き上げになると銀行は貸出金利は目いっぱい引き上げますが、預金金利の引き上げ幅は桁が違い、ごくわずかです。
従って、金利が引き上げになれば銀行の利ザヤは確実に改善します。

もちろん、負の側面として国債の価格が値下がりし、評価損がでるリスクもありますが、それは一時的で利ザヤ改善のメリットの方が数段大きいと考えています。

また、日本は米国等違い、大幅な金利引き上げは非常に難しく、0.25%~0.5%程度の引き上げであれば、企業へのダメージは少なく、倒産等が多発するとは考え憎いと思います。

株価はムードが左右しますので、植田総裁が金利を引き上げるというようなことをつぶやき始めると、金融が買われ、一方借入の多い、電力、鉄道、不動産あたりは売られる可能性があるかもしれないと考えています。

これらはあくまで私の見方ですので、その他いろいろな見方があると思います。