2025年３月期 決算短信の要約
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メディパルホールディングスの2025年3月期決算は、全セグメントで増収となり、売上高は3.2%増の3兆6,713億円、営業利益は17.5%増の556億円と好調でした。一方、親会社株主に帰属する当期純利益は法人税等の増加により2.9%減の402億円となりました。次期は売上高3.1%増、営業利益6.5%減を見込んでいます。配当は増配し、中長期的な株主還元強化を目指しています。
主な事業セグメント
医療用医薬品等卸売事業、化粧品・日用品、一般用医薬品卸売事業、動物用医薬品・食品加工原材料卸売等関連事業の3つのセグメントで事業を展開しています。医療用医薬品等卸売事業では病院や調剤薬局向け、化粧品・日用品、一般用医薬品卸売事業ではドラッグストアやコンビニ向け、動物用医薬品・食品加工原材料卸売等関連事業では動物病院や食品メーカー向けに卸売業を行っています。
当決算における事業や経営成績の主な変化
売上高は前期比3.2%増の3兆6,713億円、営業利益は17.5%増の556億円となりました。医療用医薬品等卸売事業が3.2%増収、化粧品・日用品、一般用医薬品卸売事業が3.1%増収、動物用医薬品・食品加工原材料卸売等関連事業が2.5%増収と、全セグメントで増収となりました。一方、親会社株主に帰属する当期純利益は2.9%減の402億円となりました。これは法人税等の増加22億円の影響によるものです。
貸借対照表の変化
総資産は前期末比1.4%増の1兆8,249億円となりました。流動資産は3.1%増加し、固定資産は2.3%減少しました。負債は0.4%増の1兆670億円、純資産は2.9%増の7,579億円となりました。自己資本比率は33.9%と0.5ポイント上昇しました。
キャッシュフローの変化
営業活動によるキャッシュ・フローは605億円の収入(前期比12億円減)、投資活動によるキャッシュ・フローは33億円の支出(同44億円減)、財務活動によるキャッシュ・フローは259億円の支出(同6億円増)となりました。この結果、現金及び現金同等物の期末残高は前期末比312億円増加し、2,593億円となりました。
今年度、来年度の業績見通しの変化
2026年3月期の連結業績予想は、売上高3兆7,850億円(前期比3.1%増)、営業利益520億円(同6.5%減)、経常利益690億円(同5.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益345億円(同14.3%減)を見込んでいます。医療用医薬品等卸売事業では「ALC」と「AR」を活用した新たな流通価値の提供、化粧品・日用品、一般用医薬品卸売事業ではデータ活用による新規商材の拡大、動物用医薬品・食品加工原材料卸売等関連事業では多糖類を軸とした販売強化などに取り組む方針です。
株主還元
2025年3月期の1株当たり年間配当金は62円(中間30円、期末32円)を予定しています。2026年3月期は1株当たり年間配当金64円(中間32円、期末32円)を予想しています。2023年3月期から2027年3月期の5年間累計で、のれん償却費・無形資産償却費控除前の利益に対して株主総還元性向40%の実現を目指しています。
注意事項
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