2025年3月期決算短信の要約
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株式会社協和日成の2025年3月期決算は、主力のガス導管事業が好調に推移し、建築設備事業と電設・土木事業での高利益物件の完成も寄与して増収増益となりました。売上高374.16億円(前年同期比4.3%増)、経常利益16.74億円(同14.6%増)を達成し、自己資本比率も66.5%に改善しています。
主な事業セグメント
株式会社協和日成は、ガス設備事業、ガス導管事業、建築設備事業、電設・土木事業を主な事業セグメントとする総合設備工事業を展開しています。主要顧客は東京ガスグループで、売上の約6割を占めています。
当決算における事業や経営成績の主な変化
2025年3月期の業績は、売上高が374.16億円(前年同期比4.3%増)、営業利益14.83億円(同18.9%増)、経常利益16.74億円(同14.6%増)、当期純利益11.33億円(同6.7%増)となりました。東京ガスネットワーク株式会社の設備投資計画に基づく工事が好調に推移し、住宅等における給湯・暖房工事も好調でした。建築設備事業と電設・土木事業で利益率の高い物件の完成が多かったことが増益に寄与しています。
貸借対照表の変化
総資産は前期末比1.0%減の283.57億円となりました。流動資産が6.6%減少した一方、固定資産が8.7%増加しています。負債は前期末比3.7%減の94.87億円、純資産は0.4%増の188.69億円となりました。自己資本比率は66.5%と前期末から0.9ポイント改善しています。
キャッシュフローの変化
営業活動によるキャッシュ・フローは11.08億円の収入(前期は13.71億円の収入)となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは10.35億円の支出(前期は7.13億円の支出)、財務活動によるキャッシュ・フローは12.21億円の支出(前期は3.59億円の支出)となりました。この結果、現金及び現金同等物の期末残高は前期末比14.5%減の67.77億円となっています。
今年度、来年度の業績見通しの変化
2026年3月期の業績予想は、売上高381億円(前期比1.8%増)、営業利益14.2億円(同4.3%減)、経常利益16.3億円(同2.7%減)、当期純利益11.3億円(同0.3%減)を見込んでいます。主要取引先の設備投資計画はほぼ横ばいで推移すると予測されていますが、ガス導管事業での新たな経年管取替工事への移行に伴う施工エリアの偏りや競争環境の変化が予想されています。
株主還元
2025年3月期の期末配当金は、1株当たり42円(前期比7円増)を予定しています。これにより配当性向は41.8%となります。2026年3月期の配当予想は1株当たり45円(配当性向43.4%)を予定しています。
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