日経平均は４０９円安、一時３万９０００円割れも下げ渋り＝１５日前場

　１５日前場の日経平均株価は、前週末比４０９円３６銭安の３万９１１４円１９銭と大幅反落。ＴＯＰＩＸ（東証株価指数）が同１３．９５ポイント安の２７４５．６９ポイントと３日ぶりに反落した。イランによるイスラエルへの報復攻撃が実施されたことで、地政学リスクが意識され、朝方から売りが先行。日経平均は午前９時１９分に同７０２円６０銭安の３万８８２０円９５銭を付けた。売り一巡後は、押し目を拾う動きや、ドル・円相場が１ドル＝１５３円台の半ばと、朝方の水準から円安方向に振れたこともあり、下げ渋る動きにつながったもよう。東証プライム市場の出来高は８億４８３７万株、売買代金は２兆１２６１億円。騰落銘柄数は値上がりが５５０銘柄、値下がりは１０４７銘柄、変わらずは５２銘柄だった。

　業種別では、３３業種のうち２１業種が下落、１２業種が上昇した。アステラス薬 <4503> 、中外薬 <4519> などの医薬品株や、ＪＡＬ <9201> 、ＡＮＡ <9202> の空運株が下落。ガンホー <3765> 、ソフバンＧ <9984> などの情報通信株や、ヤマハ <7951> 、任天堂 <7974> などのその他製品株も安い。クレセゾン <8253> 、オリックス <8591> などのその他金融株や、大和証Ｇ <8601> 、野村 <8604> などの証券商品先物株も軟調。アドバンテス <6857> 、東エレク <8035> などの電気機器株や、デンソー <6902> 、トヨタ <7203> などの輸送用機器株も弱い。一方、東電力ＨＤ <9501> 、東ガス <9531> などの電気・ガス株や、三井金 <5706> 、住友鉱 <5713> などの非鉄金属株、郵船 <9101> 、商船三井 <9104> などの海運株が高い。

　個別では、ジンズＨＤ <3046> 、ＤＤグループ <3073> 、Ｍフォワード <3994> 、ＳＨＩＦＴ <3697> 、メディアドゥ <3678> などが下落。半面、ＩＤＯＭ <7599> 、Ｇｕｎｏｓｙ <6047> 、インターアク <7725> 、ベクトル <6058> 、ビックカメラ <3048> などが上昇した。

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