日経平均は２２円安と続落、取引終了にかけ下げ幅縮小、一時上げ転換の場面も＝１２日後場

　１２日後場の日経平均株価は、前日比２２円９８銭安の３万８７９７円５１銭と続落。ＴＯＰＩＸ（東証株価指数）も同９．５９ポイント安の２６５７．２４ポイントと続落した。朝方は、前日の弱い地合いが継続。現地１２日の米２月ＣＰＩ（消費者物価指数）の発表を控え、様子見姿勢が強まった。午前１０時３３分には、同５４９円１１銭安の３万８２７１円３８銭まで下落した。大幅続落となったことから、押し目を拾う動きや、短期的なリバウンドを狙った買いが入り下げ幅を縮小。後場の終了間際には、上げに転じる場面もみられた。プライム市場の出来高は１８億２９７３万株。売買代金は４兆７８６０億円にとどまり、２月２８日以来、約２週間ぶりに５兆円を割り込んだ。騰落銘柄数は値上がり１０７９銘柄、値下がり５２９銘柄、変わらずは４８銘柄だった。

　業種別では、３３業種のうち１７業種が下落、１６業種が上昇した。三菱ＵＦＪ <8306> 、三井住友 <8316> などの銀行株や、ＳＯＭＰＯＨ <8630> 、東京海上 <8766> などの保険株が下落。三井物産 <8031> 、三菱商事 <8058> などの卸売株や、オリンパス <7733> 、ＨＯＹＡ <7741> などの精密機器株も安い。大日印 <7912> 、任天堂 <7974> などのその他製品株や、極洋 <1301> 、ニッスイ <1332> などの水産農林株も軟調。東電力ＨＤ <9501> 、東ガス <9531> などの電気ガス株や、郵船 <9101> 、商船三井 <9104> などの海運株も弱い。一方、王子ＨＤ <3861> 、日本紙 <3863> などのパルプ紙株や、ＡＧＣ <5201> 、ＴＯＴＯ <5332> などのガラス土石株、帝人 <3401> 、東レ <3402> などの繊維株が上昇した。

　個別では、さくら <3778> 、そーせい <4565> 、ブロドリーフ <3673> 、トーホー <8142> 、鳥貴族ＨＤ <3193> などが下落。半面、ＦＦＪ <7092> 、セック <3741> 、北越コーポ <3865> 、広済堂ＨＤ <7868> 、カーブスＨＤ <7085> などが高い。

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