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これまで赤字会社を買収してきたのは、ニデックが買収できるような案件は赤字会社ぐらいしかなかったってことだったと思います。特に日本は自力再建が無理なレベルにならないと売りに出てこないですから。今は資金力もついてきたので、必ずしも赤字会社にこだわる必要はないと思います。利益の出る会社を買収すれば、買収直後からEPSには貢献します。 問題はどの程度シナジーがあるのか、ということですが。イノモティクスについては、報道によれば「船舶や鉱山機械」向けに強い会社のようです。船舶も鉱山機械もどちらもニデックが強い製品を持っている分野です。
モーターという製品はどこの電機…
2024/03/31 15:35
モーターという製品はどこの電機メーカーでもやっているが、モーターを事業の、アイデンティティの核にしている会社は実はあるようでない。結局ほとんどのメーカーはインフラ設備、システムにシフトしている。さらに、今はハードとソフトの分離という現象が自動車でも、ロボットでも、ありとあらゆる分野で起きている。 本来ハード、つまり製造の部分は利益率も低いし、固定費もかかる旨みのある分野ではない。だからみんなソフトウェアを事業と残する選択をしている。シーメンスが売却を検討しているイノモティクスもその好例。