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大谷が認めたことで、チャンスでボール球に手を出している。だから、得点圏打率が低いーーということで落ち着いたが、大谷はこうも話している。 「特に変えないようにするのが、変えたこと」 逆説的な言い方が、どこか引っかかった。ということでデータの確認を試みた。ポイントは2つ。初球打ちを控えるよう具体的に言われたのか。そもそも、本当に得点圏でボール球を振っているのか。 初球打ちそのものは、これも得点圏打率と同じように考えるべきかもしれないが、サンプルの少ない2020年を除けば、ずっと彼の長所となっていた。 通算では4割を超えている。ということは、大谷の積極性に縛りをもうけることは、もろ刃の剣となりうる。 かつてこんなことがあった。2004年4月、イチロー(現マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター)は、開幕から低迷した。その頃の相手もイチローの積極性を利用し、「初球はボールくさい球」がセオリーになっていた。チームは「それを振る必要はない。見逃せば1ボールから打席が始まるのと同じ」というロジックでイチローを説得した。つまり、「初球は振るな」と。もちろん、イチローも納得した上で受け入れている。 「ある程度たくさんの投手を見させてもらって、リスクを冒して1球目から攻撃しなくてもいいと考えられる投手もたくさんいるわけですよ」 さらにこう説明している。 「つまり、1ストライクと追い込まれてからでも、十分対応できる投手っていうのはいますから。その人たちに対して、1球目から……もちろんチャンスもあるんだけど、そこでリスクを冒す必要性というのはだんだん少なくなってきたんですよ、僕の中では」
イチローが来てから シア…
2024/05/04 20:42
イチローが来てから シアトル・マリナーズは、最下位ばかりだったでしょ?