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下記の記事はちょっと古いですが、テルモのハートシートと今後の再生医療に付いて述べて有り、クオリプスのiPS心筋細胞シートの値段決定にも参考になります。 ↓↓ ●移植後進国で誕生 世界初の心臓シート 現在、医療関連産業を眺めると、医薬品、医療機器は、欧米の主要企業が売上高、利益面で存在感を示しており、日本企業は後塵を拝しています。再生医療についても、すでに皮膚、軟骨などについて、韓国、欧米などで製品化が加速しておりますが、こと心臓については、日本が世界に先駆けてハートシートの開発に成功しました。 “臓器移植後進国”という国内事情が大きく影響したことは間違いないでしょうが、世界初の輝ける成功事例であることは疑いようもありません。今後の技術革新次第では、現在の心臓移植までの待機で用いるという用途から、移植の代替手段となる可能性も秘めているわけです。そうなれば従来以上に海外市場も開拓することが出来るようになります。 ●機器のルールでは、高い値付けは難しいのが実情 ただせっかく、製造認可の段階で製品特性に応じた規制を敷き、世界初の製品化が実現したにもかかわらず、開発企業であるテルモに十分な利益が生まれないのは残念な限りです。心臓移植3000万円、人工心臓2000万円のコストに対し、ハートシートによる再生医療1500万円弱は、高いとはいえないのではないでしょうか。 ハートシートに高い価格がつかなかった要因は、複数存在します。現在、再生医療製品の保険償還価格を決める独自ルールは存在しないこともひとつです。再生医療製品は、医薬品に近いのか、医療機器に近いかを事例ごとに判断され、どちらかのルールを適用することになっています。ハートシートは医療機器のルールを適用して保険償還価格が決まりました。 医薬品と医療機器の保険償還価格の設定ルールは、製品原価に流通経費と業界平均の営業利益率に基づいた利益を上乗せして決めるのですが、医薬品と医療機器の平均営業利益率に大きな格差が存在します。前社は一部上場など大企業中心で、後者は中小企業中心のため、後者のルールを適用されると、低い償還価格にとどまってしまうのです。 ●ベンチャー参入促す魅力ある市場にすべき 2つ目の要因は、そもそも少子高齢化の進展で、医療保険財源が枯渇している点。右肩上がりで増加する社会保障費の伸びを抑制するという視点も間違いなく働いているのです。 しかし、再生医療分野を成長産業に位置づけるのであれば、画期的な製品に高い保険償還価格を設定することは重要。今回はテルモの製品でしたが、今後は、再生医療製品の開発者として、製薬、医療機器業界に属さないベンチャーなどが名乗りを上げることも想定されます。 そうした意味で、再生医療製品の保険償還価格ルールを独自に作ることはもちろんですが、革新的な製品には高い価格をつける仕組みも重要になります。そのため、厚生労働省は、護送船団方式ですべてのプレーヤーを守るような政策とは決別すべきです。魅力ある市場にならなければ、ベンチャーも寄り付かず、結果として産業化も「絵に描いたもち」に終わりかねません。
Re:ポイントは政府に売られる理由で…
2024/06/06 11:28
過去の業績は安定自体が未来の業績を保証するものではないですよね。テクノロジーの進化が急速に進む中で、競合他社が新たな技術やサービスを提供する可能性が常に存在していることを予測してますか?特に通信業界では、新技術の導入や顧客ニーズの変化に迅速に対応する必要がありますけど、NTTがこれに対してどれほど柔軟に対応できるか。期待していないわけではないですが、アメリカのようなフットワークないですよね。 →通信のデマンドについて インターネットや通信の需要が減ることはないという意見には賛同できますけど、需要の質が変わる可能性は大いにありますよね。例えば、5Gや次世代通信技術の普及に伴う通信インフラの更新や新たな投資。これに対するNTTの投資戦略が成功するかどうかは未知数ですし、リスク要因となり得ますが。 →戦略投資の適切性 Red Hatとの協業など、確かに先進的な取り組みを行ってますけど、それが直接的に業績に結びつくかは時間がかかるかもしれませんよね。投資の回収期間やリターンが見込み通りであるかを見極める必要がありますね。 →業界PERについて 株価が適正であるかどうかの判断には他のファクターも考慮する必要がありますよ。PERが低いことが必ずしも割安であることを意味するわけではない。 →日本経済における役割 確かにNTTは日本の通信インフラの重要な一端を担っていますけど、それが投資の判断材料として十分であるとは限りませんね。政府の規制や政策の影響、国際的な競争環境、技術革新のスピードなど、いくらでもリスク要因はある。 →低いレイテンシーとAIのデマンド 低レイテンシーの需要が増加することは明らかですけど、それを実現するための技術的な課題やコスト、競合他社の動向なども重要なファクターですね。NTTが最先端技術を持っていることは強みですが、それが市場においてどれほどの競争優位性を持ってるか考えたことありますか?まず、確実な実現性が担保されていません。 なので、NTTの株を無条件に「買ってホールド」はないです。